【中国の視点】ロシア：ギリシャのユーロ離脱を歓迎か、これを武器に欧州「攻め」へ – フィスコ in とれまが

ギリシャのユーロ離脱リスクが高まっている中、それを警戒する国、待っている国がともに存在すると指摘されている。

ロシアとギリシャは数カ月前から急接近している。両国はすでに大型天然ガスの供給に関する協定書に署名した。ギリシャがユーロ離脱に踏み切った場合、ロシアが同国へのガス供給の見返りとして対欧州戦略を強化するとみられている。

署名された天然ガスの供給計画はロシアの天然ガス最大手ガスプロムが主導する「TurkStreamプロジェクト（トルコと欧州諸国に向けた天然ガスの供給計画）」の一環として、ギリシャは同パイプラインの南部地区の重要な位置にあるためだ。これはガスプロムが主導する「ノルド・ストリームプロジェクト（バルト海底を経由してロシアとドイツ間をつなぐ天然ガス輸送プロジェクト）」の補完的な存在だと指摘されている。

TurkStreamはウクライナを迂回して欧州に直接につなげるため、ウクライナと欧州の関係を弱めることが可能になる。また、このパイプラインはイランまで延長することができるほか、シリアまで到達できるとみられている。

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