内需ディフェンシブ株のみでの一段の上昇は期待しづらい
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日経平均は小幅に続伸。27.52円高の21672.94円(出来高概算7億株)で前場の取引を終えた。5日の米国市場では、中国の報復関税措置を受けて、米政府高官が交渉の可能性を示唆したことで米中貿易摩擦への警戒感が後退し買いが先行、NYダウは連日で200ドルを超える上昇となった。また、シカゴ日経225先物清算値は大阪比220円高の21870円となるなか、これにサヤ寄せする展開が期待されていた。しかし、トランプ政権が1000億ドルの対中追加関税を検討と伝わると、為替市場では円高に振れ、グローベックスNYダウ先物が大幅に下落するなか、日経平均は小幅に反落して始まった。その後は21700円を回復する場面もみられたが、前場半ばには21550円処まで下げるなど、不安定な値動きを余儀なくされている。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1000を超えている。セクターでは原油相場の上昇を背景に鉱業、石油石炭が2%を超える上昇。小売、建設、サービス、卸売、水産農林、証券が上昇。一方で海運、パルプ紙、空運、不動産、機械が弱い。指数インパクトの大きいところでは、ユニー・ファミマ<8028>、第一三共<4568>、7&I-HD<3382>、資生堂<4911>がけん引。半面、信越化<4063>、武田<4502>、京セラ<6971>、アドバンテスト<6857>が重石に。
日経平均は前日終値を挟んでのこう着が続いているが、5日線、25日線、200日線を上回って推移しており、底堅さが意識されている。そのため、下は売り込みづらいと考えられ、引けにかけてはややショートカバーが優勢になる可能性がありそうだ。米雇用統計を見極めたいとの模様眺めムードは強いだろうが、良好な結果が見込まれており、ショートポジションは持ち越したくはないだろう。また、NYダウ先物は日本時間の朝方は400ドル程度下げていたが、現在は280ドル安程度で下げ渋る動き。前日の上昇で25日線を捉えていたこともあり、跳ね返されたとしてもサプライズ感はないだろう。もっとも、米ハイテク株の不安定な値動きが続いており、日経平均も内需ディフェンシブ株のみでの一段の上昇は期待しづらい面はある。強いトレンドをみせている中小型株での値幅取りに向かわせそうだ。テーマ株としては。4月20日に人工知能(AI)を活用したインターネットサービスを手掛けるHEROZ<4382>の上場を控えており、AI関連への物色が強まっている。
(村瀬智一)
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2018/04/06 12:11:37