ファーストリテには売り仕掛けの動きも
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3日の東京市場はこう着感の強い相場展開になろう。6月の米雇用統計については、非農業部門雇用者数が市場予想をやや下回る22.3万人増だった。予想を下回ったが2ヶ月連続で、堅調な水準とされる20万人台を維持した。失業率は5.3%に低下し、7年ぶりの低水準だった。2日の米国市場では、雇用統計の結果を受けて買いが先行。ただし、独立記念日の連休を控えているほか、週末に国民投票を控えるギリシャ情勢を見極めたいとの流れから、上値の重い展開に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の20485円だった。
米国市場が独立記念日の連休に入ったことで海外勢のフローが限られるほか、ギリシャの国民投票を控えるなか、東京市場についても様子見ムードの強い相場展開になりそうだ。日経平均は昨日の上昇で20500円を回復しており、反動安が意識される。また、指数インパクトが大きく、日経平均をけん引していたファーストリテ<9983>が、本日は上値の重石となる可能性がある。ファーストリテが発表した「ユニクロ」の6月既存店売上高は、前年同月比11.7%減だった。3ヶ月ぶりに前年実績を下回っており、売り仕掛けの動きもでやすいだろう。
もっとも、短期筋の仕掛け的な動きとみられ、ショートカバーから強含みとなる可能性もあり、日中の需給の傾きを見極めたいところであろう。その他、全体的に指値状況が薄くなると考えられ、先物主導による売買に振らされることも考えられよう。とは言え、機関投資家等は静観するなかで、個人のフットワークの軽い資金は、中小型株や低位材料株などにシフトしやすいだろう。
<AK>
2015/07/03 08:31:32