ショートカバーを誘う流れを見極め
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26日の日本株市場は堅調な展開が期待される。25日の米国市場ではNYダウが145ドル高と続伸した。複数の連銀総裁が追加利上げに積極的な姿勢を示しているほか、前日の好調な住宅関連指標を受けて米景気に楽観的な見方が広がっていることから銀行株に買いが広がり、終日堅調推移となった。
米利上げ観測に対して市場反応が変わってきており、センチメントの改善が窺える。この流れによりシカゴ日経225先物清算値は大阪比160円高の16930円となり、日経平均はこれにさや寄せする格好から買いが先行しよう。
日経平均は価格帯別出来高で商いが積み上がっていた16800-17100円レベルの抵抗を捉えてくることになる。同時に5月SQ値をクリアしてくることにより、こちらもセンチメント改善につながろう。商いが膨れない状況が続いているが、抵抗帯突破によって先物主導によるショートカバーを誘う流れも意識されてきそうである。
主要7カ国(G7)伊勢志摩サミットがきょう開幕する。前日にはビットコインなど規制する法律の改正案が成立したが、政策期待などが引き続き高まりやすいと考えられる。もっともサミットを見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいだろう。ギャップ・アップ後にこう着感が強まる状況ともなれば、戻り待ちの売り圧力が警戒されてくる可能性もある。
また、昨日はソニー<6758>が商いを伴って急伸した。業績見通しの発表がアク抜けにつながった格好だが、物色意欲の強さが窺える。一方で、ソフトバンクグ<9984>がADRで2%超下げており、これが日経平均の重しとなる可能性もあり、注視する必要があろう。
<AK>
2016/05/26 08:31:40