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NYの視点:【10/4IMM】円買い持ち過去最大、来週の注目はイエレン議長、FOMC議事録、米小売、米PPI

出所:http://www.fisco.co.jp/media.html


シカゴIMMの短期投機家・投資家による円の買い持ち高は前週から小幅減少したものの、過去最大付近で推移した。

米9月雇用統計は予想を下回ったものの、結果は米連邦公開市場委員会(FOMC)が12月に追加利上げに踏み切る軌道を覆すような結果ではないとの見方が多い。米国労働省が発表した9月雇用統計で失業率は5.0%と、予想外に8月4.9%から上昇。非農業部門雇用者数も前月比+15.6万人と、予想外に8月+16.7万人から伸びが鈍化した。民間部門の雇用者数はほぼ市場に一致したが政府機関の雇用が予想を下回ったことが全体指数を押し下げた。非農業部門雇用者数の3か月平均は依然19.2万人で前年同期と同水準。労働参加率も62.8%から62.9%へ上昇。賃金も前月比+0.2%と8月+0.1%から上昇、前年比では+2.6%と予想通り8月2.4%から上昇した。

米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は、「ゴールディロック、インフレなき経済成長が続く理想的な状況に近い」と楽観視。クリーブランド連銀のメスター総裁も「雇用統計は堅調」との見方。多くのエコノミストも、労働参加率や賃金の上昇が米国経済が当面2−2.5%成長を維持するであろうとの予想を裏付けると指摘した。

来週は、イエレンFRB議長を筆頭とする連銀関係者の講演での発言に加えて、米9月労働市場情勢指数(8月-0.7)やイエレンFRB議長が特に注目している米8月JOLT求人で労働市場のスラックの状況を探る。前回のFOMCでメンバーは「労働市場は最大雇用に近い」としながらも依然スラック、たるみが残っていると指摘、改善の余地があるとの見方が明らかになった。また、小売や消費者物価指数(PPI)で予想通り改善が示されると、年内の利上げ観測を強める。市場エコノミストは9月小売売上が前月比+0.6%と、8月-0.3%からプラスに改善を予想。9月消費者物価指数(PPI)は前月比+0.2%と、8月0から上昇を予想している。

FRBはさらに9月20-21日に開催したFOMC議事録を公表する。議事録で、メンバーによる年内の利上げへの自信が表明されると、ドルの更なる支援材料となる。この会合では、タカ派であるメスター・クリーブランド連銀総裁、ジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁に、通常はハト派として知られるローゼングレン・ボストン連銀総裁が加わり3メンバーが利上げの必要性を主張し、政策金利据え置き決定に反対票を投じた。声明はタカ派色が強まった一方、スタッフは景気や金利見通しを引き下げたため、市場ではFRBの利上げ軌道に不透明感が広がった。


■イエレンFRB議長の雇用たるみダッシュボード(最新)

◎危機前に比べ状態が改善 ← 危機前の水準と比較
7月解雇率(Layoffs/discharges rate):1.1%(6月1.1%) ← 1.4%(下回る)
9月失業率(Unemploynent rate):5.0%(8月4.9%) ← 5%
7月求人率(Job openings rate):3.9%(6月3.8%) ← 3%(上回る)
7月退職率(Quits rate):2.1%(6月2.1%) ← 2.1%

◎状態が危機前より依然悪い ← 危機前の水準と比較
9月広義の失業率(U-6):9.7%(8月9.7%) ← 8.8%(上回る)
9月長期失業率:39.4%(8月39.9%) ← 19.1%(上回る)
9月労働参加率:62.9%(8月62.8%) ← 66.1%(下回る)
7月採用率(Hires rate):3.6%(6月3.6%) ← 3.8%(下回る)
9月雇用者数(Nonfirm payrolls):+15.6万人(8月+16.7万人) ← +16.18万人(下
回る)


■来週の主なイベント

●日本
8日:黒田日本銀行総裁がワシントンで講演

●米国
10日:エバンス・シカゴ連銀総裁が経済、政策に関して講演、米9月労働市場情勢指数(8月-0.7)
11日:カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がタウンホールミーティング参加
12日:米連邦準備制度理事会(FRB)が9月20-21日開催のFOMC議事録を公表、ダドリーNY連銀総裁講演、ジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁が講演、米8月JOLT求人:予想578.8万人(7月587.1万人)
13日:ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が講演
14日:イエレンFRB議長が講演、ローゼングレン・ボストン連銀総裁が講演、米9月小売売上:予想前月比+0.6%(8月-0.3%)、9月消費者物価指数(PPI):予想前月比+0.2%(8月0)

●地政学的リスク
ウクライナ紛争
ガザ紛争
イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
シリア
イエメン
トルコ


【IMM】

*円
ネット・円買い持ち:+68,695(10/4)←円買い持ち:+68,892(9/27)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077)

*ユーロ
ネット・ユーロ売り持ち:- 82,059(10/4)←ユーロ売り持ち:- 76,030(9/27)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高)

*ポンド
ネット・ポンド売り持ち:- 97,572(10/4)←ポンド売り持ち:- 87,714(9/27)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366)

*スイスフラン
ネット・スイスフラン売り持ち:-2,936(10/4)←スイスフラン売り持ち:-5,956(9/27)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331)

*加ドル
ネット・加ドル売り持ち:-14,077(10/4)←加ドル売り持ち:-11,615(9/27)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001)

*豪ドル
ネット・豪ドル買い持ち: +23938(10/4)←豪ドル買い持ち:+15008(9/27)



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2016/10/08 09:52:00

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