NYの視点:ECB、慎重ながら楽観的 – フィスコ in とれまが

テクニカルやファンダメンタルズなど情報満載!

フィスコ - 株式や金融市場に関する情報提供でおなじみのフィスコがとれまがにとれまが – 個人ブログがポータルサイトに!みんなでつくるポータルサイト。

とれまが > ファイナンス > フィスコ > NYの視点:ECB、慎重ながら楽観的

NYの視点:ECB、慎重ながら楽観的

出所:http://www.fisco.co.jp/media.html

ECBは定例理事会で市場の予想通り政策金利を据え置き、量的緩和(QE)プログラムも3月いっぱい国債等の買い入れ額を月800億ユーロで維持、4月以降月600億ユーロ規模で年末まで継続する方針を再確認した。「金利は長期にわたり現行またはそれ以下の水準にとどまる」とのフォワードガイダンスも維持した。見通しが悪化した場合に、QEの規模や期間を変更することを再確認。ドラギ総裁は会合後の会見で、インフレが最近上昇したが、エネルギー価格の上昇が主な要因だと繰り返し、「基調的なインフレは依然抑制されている」と指摘。持続的なインフレの確信がまだ持てないと慎重姿勢を維持、ECBがインフレで持続的な上昇が見られるまでQEプログラムを継続する方針を示した。また、QE終了前の利上げはないと言及。QEの行方で、拡大も出口政策も協議しなかったことを明らかにした。

一方で、ECBは最新の見通しを発表し、国内総生産(GDP)の2017年の成長見通しを1.8%(1.7%)、2018年1.7%(1.6%)へそれぞれ引き上げたほか、インフレの見通しも2017年:1.7%(1.3%)、2018年:1.6%(1.5%)へそれぞれ引き上げた。環境が改善したため、メンバーは期限をむかえたTLTRO(貸出条件付きの流動性供給オペ)の必要性を感じず議題としても挙がらなかったと、ドラギ総裁が明らかにしている。必要があれば緩和手段としてTLTROも選択肢とすると加えた。また、切羽詰まった追加緩和の必要性が後退したため、「責務内で全ての手段を用いる」の文言も削除したと指摘した。

ドラギECB総裁のハト派色、警戒感を弱めた発言を受けて、一部エコノミストは早くて6月の会合でフォワードガイダンスが大幅に変更されると見ている。


●ドラギECB総裁会見主なポイント

*ハト派的
「経済のリスクは後退も、依然下向き」
「基調的なインフレは依然抑制」
「必要とあれば、TLTROも選択肢に」
「金利は長期にわたり現行またはそれ以下の水準にとどまる」とのフォワードガイダンスを維持「見通しが悪化した場合に、QEの規模や期間を変更する」

*タカ派的
「新たなTLTROに関する議論はしなかった」
「環境の改善で、メンバーはTLTROの必要性を感じなかった」
「デフレリスクは大幅に後退」
「市場ベースのインフレ期待は上昇した」
「責務内で全ての手段を用いてとの文言を削除、緊急性が後退したため」
「国内総生産(GDP)の2017年の成長見通しを1.8%(1.7%)、2018年1.7%(1.6%)へそれぞれ引き上げ。また、インフレの見通しも2017年:1.7%(1.3%)、2018年:1.6%(1.5%)へそれぞれ引き上げ」

*中立
「QEの行方で、拡大も出口政策も協議しなかった」





<SK>

2017/03/10 08:32:31

人気ワード

ピックアップ商品

ライフタイムコミッション

とれまがファイナンスは、FXOnline Japan、時事通信、フィスコ、カブ知恵、グローバルインフォから情報提供を受けています。当サイトは閲覧者に対して、特定の投資対象、投資行動、運用方法を推奨するものではありません。当サイトに掲載されている情報は必ずしも完全なものではなく、正確性・安全性を保証するものではありません。当社は、当サイトにて配信される情報を用いて行う判断の一切について責任を負うものではありません。

とれまがファイナンスは以下のスポンサーにご支援頂いております。

IGマーケッツ証券 インヴァスト証券 ゆたか証券 カブドットコム証券 ドットコモディティオンライン 岡三オンライン証券 フォレックスドットコム

松井証券 ひまわり証券 オアンダ ジャパン FX PRIME SAXO BANK 外為ファイネスト アヴァトレード

Copyright (C) 2006-2024 sitescope co.,ltd. All Rights Reserved.