新興市場見通し:個人投資家の需給良好で堅調な展開か、業績動向を受けた物色中心
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先週の新興市場は、ギリシャへの金融支援の進展や中国株がいったん落ち着きを見せたことなどから外部環境への警戒感が後退し、強いリバウンドを見せた。マザーズ指数は25日線が上値抵抗となり週半ばに伸び悩む場面もあったが、週末にかけて三連休を控え日経平均がこう着感を強めるなか、中小型株への資金流入が強まり同線を突破してきた。日経ジャスダック平均は年初来高値を更新している。なお、週間の騰落率は、日経平均が+4.4%であったのに対して、マザーズ指数は+8.0%、日経ジャスダック平均は+5.1%だった。
個別では、マザーズ時価総額上位のミクシィ<2121>が週間で8.0%高、サイバーダイン<7779>が同5.9%高だった。そーせいグループ<4565>が同15.9%高となるなどバイオ株も全般堅調となった。サイバーセキュリティ関連の人気が続いており、FFRI<3692>が同40.1%高と大幅に上昇し、その他関連銘柄への循環物色の動きも見られた。ジャスダック主力では、ガンホー<3765>が同6.0%高、クルーズ<2138>が同7.5%高となったほか、業績観測の報じられた日本マイクロニクス<6871>は同12.7%高とリバウンド基調を強めた。業績予想の上方修正や株式分割実施を相次ぎ発表したエスクロー・エージェント・ジャパン<6093>が人気化し、同91.3%高と急伸した。その他、ウッドフレンズ<8886>、ローツェ<6323>、マルマエ<6264>、カルナバイオサイエンス<4572>、アスコット<3264>などの上昇が目立った。3-5月期の好決算を手掛かりとした物色が活発となった。一方、業績は順調に進捗しているものの事前期待の高かったテラスカイ<3915>や、大幅減益となったブロッコリー<2706>は急落した。IPOでは、16日にアイリッジ<3917>がマザーズへ新規上場したが、上場2日目の17日も買い気配のまま初値は付いていない。同日大引け時点における気配値は公開価格の約5.3倍まで切り上がっている。
今週の新興市場は、引き続き堅調に推移することが想定される。マザーズ指数は上値抵抗となっていた25日線を突破してきたことで、再度年初来高値をうかがう展開となることが期待されるだろう。7月前半の相場急落局面で積極的な押し目買いを入れていた個人投資家は、足元のリバウンドで資金の回転が利いており、好循環となっている。
4-6月期決算発表が徐々に始まってくることから、引き続き業績動向を受けた物色や発表前の先回り買いなどの動きが活発となるだろう。今週は22日にVOYAGE GROUP<3688>、23日にBEENOS<3328>、24日にアイティメディア<2148>、ペッパーフードサービス<3053>、モバイルファクトリー<3912>、カイノス<4556>などが決算発表を予定している。VOYAGE GROUPは複数の証券会社が高レーティングを付与するなど、市場では再評価の動きが見られる。業績期待の高いBEENOS、アイティメディア、ペッパーフードサービスなどの動向にも注目したい。
IPO関連では、今週の新規上場予定はないものの、イトクロ<6049>、PCI HD<3918>、エスケーホーム<1431>のブックビルディングが続くほか、リッチメディア<6170>も新たに開始される予定となっている。アイリッジの好初値がIPO人気をさらに高めることも期待され、これらのブックビルディングにおける需要動向が注目される。
<FA>
2015/07/18 15:33:08