前場に注目すべき3つのポイント~中小型株などは一気に需給整理が進む可能性も
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8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:中小型株などは一気に需給整理が進む可能性も
■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の買い越し
■前場の注目材料:ファーストリテ下方修正、ADRで9%超下落
■中小型株などは一気に需給整理が進む可能性も
8日の日本株市場は売り優勢の展開となろう。7日の米国市場ではNYダウが170ドル超の下落となった。原油相場の下げが嫌気され売りが先行し、その後も為替相場で急激にドル安が進行したことで、世界経済の後退懸念が高まり、終日軟調な展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比285円安の15445円となり、これにさや寄せする格好から幅広い銘柄が売られそうだ。
また、業績予想の下方修正を発表したファーストリテイリング<9983>は、米国預託証券(ADR)で9.0%超の下落となっており、これがより日経平均の重しとなる。日経平均は心理的な節目となる15500円を割り込んでくる可能性があり、リスク回避の流れが強まりやすい。
また、これまでの下げに対して、日銀による追加緩和政策への思惑等が働きやすいだろうが、週末要因もあって押し目買いの動きも限られそうである。もっとも、イレギュラー的に下げてくる可能性もあり、中小型株などは一気に需給整理が進む可能性もある。テーマ株などは大きく振らされる可能性があるが、目先底を意識した押し目拾いも意識しておきたいところである。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り860万株、買い870万株、差し引き10万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
4月1日(金):920万株の買い越し
4月4日(月):330万株の売り越し
4月5日(火):10万株の買い越し
4月6日(水):250万株の買い越し
4月7日(木):470万株の買い越し
■前場の注目材料
・NYダウ反落(17541.96、-174.09)NY原油(37.26、-0.49)
・黒田総裁、追加的な金融緩和措置への考え
・年金等買い観測
・ソフトバンクグ5日続伸、指数下支え
・ファーストリテ下方修正、ADRで9%超下落
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 2月経常収支(予想:+2兆323億円、1月:+5208億円)
<海外>
・09:15 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁講演(米国経済)
<WA>
2016/04/08 13:45:19