欧米為替見通し:来週も円売り主導か、材料難でドル110円台定着は困難
出所:http://www.fisco.co.jp/media.html
今晩から来週にかけての欧米外為市場では、引き続き円売り主導の展開が続きそうだ。これまで短期間に進んだ円高の巻き戻しが中心となろう。ただ、具体的なドル買い材料は見当たらず、ドル・円は目先110円台を回復してもこの水準での定着は想定しにくい。
今晩は21時半発表の4月小売売上高や4月生産者物価指数など経済指標が材料視される見通し。いずれも上振れが予想され、ドル買い材料につながりやすい。また、来週は18日発表の日本の1-3月期国内総生産(GDP)や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(日本時間19日)などが注目材料となりそうだ。
GDPは予想通り上振れればリスク選好的な円売りが強まるだろう。逆に予想に反して下振れた場合、いったんリスク回避的なドル売り・円買いに振れても、日銀による追加金融緩和が高まることで株高・円安につながりやすい。
一方、FOMC議事録では、6月利上げへの期待が後退するなか、年内2回の引き締めという市場コンセンサスを後押しできなければ積極的なドル買いは手控えられるかもしれない。4月雇用統計の発表後、「具体的な材料は乏しいのに109円台まで上昇した」(市場筋)との見方もあり、経済指標の上振れなどで目先ドル110円を回復しても長続きはしないだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・1-3月期GDP速報値(前年比予想:+1.6%、10-12月期:+1.6%)
・21:30 米・4月小売売上高(前月比予想:+0.8%、3月:-0.4%修正値)
・21:30 米・4月生産者物価指数(前月比予想:+0.3%、3月:-0.1%)
・23:00 米・3月企業在庫(前月比予想:+0.2%、2月:-0.1%)
・23:00 米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:89.5、4月:89.0)
・05:00 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演(経済フォーラム)
<WA>
2016/05/13 17:45:18