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欧米為替見通し:ドル弱含み、仕掛け的な売りに警戒

出所:http://www.fisco.co.jp/media.html



今日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想する。石油輸出国機構(OPEC)総会で再び世界的な供給過剰懸念が意識される可能性は排除できないためだ。また、英国の欧州連合(EU)離脱への警戒も強まっており、仕掛け的なドル売り・円買いには注意しておきたい。

今晩はOPEC総会(17時開催、19時非公式会合、23時記者会見)、欧州中央銀行(ECB)理事会(20時45分政策金利発表)、米・5月ADP全米雇用報告(21時15分発表)、ドラギECB総裁会見(21時半開催)が注目される。OPEC総会では生産上限が再び協議される公算だが、生産の抑制が見送られた場合には原油価格の一段安を受け、リスク回避的な円買いは強まりやすいだろう。

一方、米・5月ADP全米雇用報告は+17.4万人と、4月の+15.6万人を上回る見通し。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長による利上げに前向きだった直近の発言を手がかりに「6月の連邦公開市場委員会(FOMC)では実施を決定するはず」(外為ディーラー)との声が聞かれるように、市場はやや前のめりだ。このため、ADP統計が想定を下回った場合には、6月利上げの見送りを先取りした短期的なドル売りが強まるかもしれない。


【今日の欧米市場の予定】
・17:00 OPEC総会(ウィーン)
・18:00 ユーロ圏・4月生産者物価指数(前年比予想:-4.1%、3月:-4.2%)
・20:45 欧州中央銀行(ECB)理事会(政策金利0.00%に据え置き予想)
・21:15 米・5月ADP全米雇用報告(予想:+17.4万人、4月:+15.6万人)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:27.0万件、前回:26.8万件)
・21:30 ドラギECB総裁会見
・21:35 パウエル米FRB理事講演(銀行規制関連)
・23:00 OPEC総会後の記者会見
・02:00 カプラン米ダラス連銀総裁講演(経済情勢)




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2016/06/02 17:26:10

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