米国株見通し:コロンブスデーで方向感出難い面も
出所:http://www.fisco.co.jp/media.html
S&P500先物 2150.25(+3.75) (16:30現在)
ナスダック100先物 4866.00(+7.00) (16:30現在)
16:30時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小じっかりに推移している。
7日の米株式市場は下落。9月雇用統計は、非農業部門雇用者数が15.6万人増と予想を下回る内容となったものの、年内の利上げ観測を後退させるほど悪い内容ではないとの見方もあり、売り買いが交錯する展開となった。ダウ平均は28.01ドル安の18240.49、ナスダックは14.45ポイント安の5292.40。
グローベックスの米株先物は小じっかりに推移しており、NYダウ先物で25ドル高程度を織り込んで推移している。欧州市場は小幅ながら全般売り優勢の展開になっている。
雇用統計では、利上げを正当化するような景気過熱の兆しはないとの見方の一方で、FRB(米連邦準備理事会)は月間の就業者数の伸びが15万人以上であれば景気は好調だとし、利上げを支持するのに十分との見方など、見解が分かれている。原油相場の下落などもあって7日の米国市場は調整となったが、今しばらく見極めが必要であろう。ただ、予想を上回る指標が相次いでいるほか、連銀総裁による利上げを後押しする発言が相次いでおり、市場は年内利上げを織り込む流れに入ってきているとみられる。
本日はコロンバスデーで、一部金融機関などが休業となるため、方向感は出難いだろう。また、11日に予定されているアルミニウム大手のアルコアから7-9月期決算発表シーズンに入る。決算発表シーズンに入ることで主要企業の足元の業績や見通しに注目が集まるため、業績面に市場の関心が向かいやすくなりそうだ。
なお、9日夜に開かれた米大統領選の民主、共和両党候補による第2回TV討論会で、共和党ドナルド・トランプ氏と民主党ヒラリー・クリントン氏は、スキャンダル攻撃に終始している。ややうんざり気味であり、市場への反応は限られそうである。
<KK>
2016/10/10 17:43:22