NY株式:ダウは88ドル高、原油相場の上昇を好感
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10日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は88.55ドル高の18329.04、ナスダックは36.27ポイント高の5328.67で取引を終了した。ロシアのプーチン大統領が石油輸出国機構(OPEC)と協力して、石油減産に応じる用意があると発言したことで、原油相場が4ヶ月ぶりに高値を更新したことから欧州株が全面高となり米国株にも買いが先行。昨日の米大統領選両候補による2回目の討論会でも、民主党のヒラリー候補が優勢との見方が多く、政治の先行き不透明感が後退したとの安心感も広がり、終日堅調推移となった。セクター別では、エネルギーやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や自動車・自動車部品が下落した。
原油相場の上昇を受けてエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連会社が堅調推移。製薬のマイラン(MYL)は急性アレルギー反応の補助治療薬「エピペン」に関する薬価引き上げで当局と4.65億ドルの和解金で合意し、上昇。電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は10-12月の資金調達の必要性はないとの認識を示し、買われた。一方で、短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は買い手候補と注目されていたクラウドベースの顧客管理ソフトなどのセールス・フォース(CRM)や検索大手のアルファベット(GOOGL)が入札を見送ったことが報じられ下落した。
明日予定されている非鉄金属のアルコア(AA)を皮切りに7-9月期決算発表シーズンに入る。決算発表シーズンに入ることで主要企業の足元の業績や見通しに注目が集まるため、株価収益率(PER)などで割安感のある銘柄の株価水準が見直されるだろう。
Horiko Capital Management LLC
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2016/10/11 07:00:47