欧米為替見通し:ECBの政策決定が焦点、先送りならドル・円は下げ渋り
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今日の欧米外為市場では、欧州中央銀行(ECB)理事会による政策決定が焦点。資産買い入れプログラム縮小への言及が持ち越しの場合にはユーロ・ドルが弱含み、ドル・円はある程度底堅い展開となりそうだ。米債務上限問題の進展も、目先的ながらドル買いの手がかりとなりやすいだろう。
今晩のECB理事会では、現行の金融政策を維持する公算。また、金融緩和の一環である資産買い入れプログラム縮小をめぐり、ECBがどう判断するか注目される。ドラギ総裁は「秋に議論する」との方針を打ち出したが、ある短期筋は「北朝鮮問題やドイツ議会選(今月24日)などを見極めるため、市場観測の9月から次回10月に後ずれする」との見方を示す。
ユーロ・ドルは夏以降、トランプ政策や米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策の不透明感でドルの受け皿となり、8月下旬には2015年1月以来の1.20ドル上抜けとなった。
今晩の理事会で資産買い入れ論議の先送りのほか、7月会合と同様にユーロ高に対する影響を懸念する意見が聞かれればユーロ売りが強まり、結果としてドル・円を押し上げる可能性があろう。
一方、トランプ米大統領は6日、政府の債務上限問題で民主党執行部と12月中旬までの短期引き上げ案で合意した、との報道もドル買い要因となりそうだ。これにより米国債の債務不履行(デフォルト)懸念は目先後退し、トランプ政策の実施への期待から株高、長期金利上昇を手掛かりにドルが買われやすい見通し。
また、今晩は8日1時半に予定されるメスター米クリーブランド連銀総裁の「経済見通しと金融政策」をテーマとした講演も材料視されるだろう。足元では連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーから年内の利上げに否定的な見解が相次ぐなか、タカ派寄りに位置付けられる同総裁から利上げに前向きな見解が示され、ドル買いを誘発する可能性もある。(吉池 威)
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・4-6月期GDP確定値(前年比予想:+2.2%、改定値:+2.2%)
・20:45 欧州中央銀行(ECB)が金融政策発表
・21:30 ドラギECB総裁会見
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:24.5万件、前回:23.6万件)
・21:30 米・4-6月期非農業部門労働生産性改定値(前期比年率予想:+1.3%、速報値:+0.9%)
・01:15 メスター米クリーブランド連銀総裁講演(経済見通しと金融政策)
・08:00 ダドリーNY連銀総裁講演(経済見通しと金融政策)
・09:15 ジョージ米アトランタ連銀総裁講演(経済見通し)
・ブラジル株式市場は「独立記念日」祝日で休場
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2017/09/07 17:25:00