ユーロ週間見通し:伸び悩みか、利益確定売りが増える可能性
出所:http://www.fisco.co.jp/media.html
■堅調推移、ECBは10月に緩和策縮小を表明へ
先週のユーロ・ドルは堅調推移。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で政策金利、フォワードガイダンスを据え置いた。しかし、ドラギECB総裁が、ユーロの変動に懸念を示したものの、10月に緩和縮小の計画を発表することを示唆したため、ユーロ買いが強まった。一方、米連邦準備理事会(FRB)の年内追加利上げ観測は後退し、ドル売りになった。取引レンジ:1.1852ドル-1.2092ドル。
■もみあいか、米8月CPIが手掛かり材料に
今週のユーロ・ドルはもみあいか。ECBは10月に金融緩和策の縮小を表明する可能性が高いことから、ユーロ買いは継続するとみられる。一方、19-20日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を翌週に控え、14日発表の8月米消費者物価指数(CPI)が予想を上回った場合、年内追加利上げへの期待が再燃し、ユーロ売り・ドル買いが優勢となりそうだ。
予想レンジ:1.1850ドル−1.2150ドル
■弱含み、ユーロ高進行に対する警戒感も
先週のユーロ・円は弱含み。北朝鮮が核実験を強行したことや、弾道ミサイル発射を準備しているとの観測から、朝鮮半島有事の可能性への警戒感が高まり、リスク回避の円買いが強まった。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が10月に緩和縮小の計画を発表することを示唆したことで、一時ユーロ買いが活発となったが、ECB関係者はユーロ高進行を警戒しているとの思惑は残されており、130円台後半で利食い売りが観測された。取引レンジ:129円37銭-131円09銭。
■伸び悩みか、利益確定売りが増える可能性
今週のユーロ・円は伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)は10月の理事会で金融緩和策の縮小作業の詳細を公表すると予想されており、ユーロ高基調は維持される見通し。ただし、130円台ではポジション調整や利益確定の売りが増える可能性がある。また、北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐる米朝対立で東アジア情勢の不安定化への警戒感は消えていないことから、リスク回避的な円買いが増える可能性もある。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・13日:7月鉱工業生産(前年比予想:+2.0%)
・15日:7月ユーロ圏貿易収支(6月:+266億ユーロ)
予想レンジ:129円00銭-132円00銭
<FA>
2017/09/09 15:00:40