欧米為替見通し:ドル・円は上値の重い展開か、欧州や日本の政治情勢に関心
出所:http://www.fisco.co.jp/media.html
今日の欧米外為市場では、ドル・円は上値の重い展開を予想する。引き続きスペインのカタルーニャ独立をめぐる問題が注視され、ユーロ売りの影響でドルが押し上げられる見通し。ただ、来週の日本の衆院選公示を前に、安倍政権の安定性に懐疑的な見方が広がり、長期的な円売りには慎重になりそうだ。
前日発表された米国の9月ISM製造業景況指数は、今年最高の伸びを示した8月を上回る堅調な内容となり、連邦準備制度理事会(FRB)による金融正常化の方針を後押し。年内追加利上げ観測が一段と高まっており、今晩の海外市場でもドル買い基調に変わりはなさそうだ。
また、市場では引き続きスペインのカタルーニャの独立をめぐる問題が注目される。1日に行われた独立の是非を問う住民投票(投票率4割台)は「賛成」が9割超にのぼり、独立を阻止する中央政府との対立が激化。住民と警官隊の小競り合いで多数の負傷者が出ているもよう。この混乱に収束のめどがつくまではユーロに買いは入りにくく、その影響でドルは上昇基調の継続が見込まれる。
一方、今月22日投開票の衆院選の公示まで1週間となり、日本の政治情勢も目先は警戒感が広がる可能性はあろう。国内メディアの調査によると、安倍晋三内閣の不支持率が支持率を上回り、過去2回の衆院選での圧勝に比べれば退潮は明白。民進党の合流で躍進が見込まれる希望の党は、代表を務める小池百合子東京都知事が取材に対し「選挙の結果次第」と自民党との連携に含みを残した。
自公は支持母体の大きさから極端な敗北は見込みにくい反面、議席減は避けられず、安倍首相が目指す憲法改正の方向性を考慮すれば、次期政権は「自公+希望」となる可能性もある。その場合、小池知事は「アベノミクス」に否定的な見解を打ち出しており、従来の経済政策には修正が加えられるだろう。(吉池 威)
【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・9月建設業PMI(予想:51.1、8月:51.1)
・18:00 ユーロ圏・8月生産者物価指数(前年比予想:+2.3%、7月:+2.0%)
<CS>
2017/10/03 17:25:00