欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、欧米重要イベント控え105円台維持も
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本日5日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想したい。米国の保護主義的な貿易スタンスが嫌気され、ドル売り・円買いに振れやすい地合いが続く見通し。一方で、欧州中央銀行(ECB)理事会など重要イベントを控え、ドル売りは慎重になる可能性もあろう。
トランプ政権の鉄鋼・アルミ製品への輸入制限発動の方針表明が波紋を広げている。近く正式に発表する見通しだが、米国側は同盟国に対しても例外を認めない強硬な姿勢を示しており、貿易戦争を懸念したドル売り・円買い基調が続く。ドル・円は前週末NY市場で105円25銭まで弱含み、週明け東京市場では国内実需筋によるドル買いがみられたものの、回復のペースは鈍い。
一方、週末の懸念材料として注目されていたドイツ第2党の社会民主党(SPD)の党員を対象とした大連立継続の是非を問う投票結果が判明し、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との大連立政権樹立が承認された。ただ、4日投開票されたイタリア議会選で、ポピュリズムの「五つ星運動」が単独で第1党となり、中道右派連合が多くの票を得て最大勢力になるもよう。
こうした欧州政治情勢を受け、ユーロ・円はドイツのリスク後退により130円半ばまで買い戻された後、イタリアの総選挙の開票動向で129円後半に弱含んだ。今晩の海外市場でも、イタリアの目先の政局不透明感が嫌気され、ユーロ・円は値を下げる展開となり、ドル・円を押し下げる要因にもなりそうだ。
それらに加え、黒田日銀総裁の前週末の国会答弁での出口言及が意識され、海外勢の仕掛け的な円買いを招きやすい。反面、今週はECB理事会(8日)や米2月雇用統計発表(9日)など重要イベントを控え、ドル売り・円買いは慎重にならざるを得ないだろう。ドル・円は、重要な節目でもある105円が維持されれば、ショートカバーが見込まれる。(吉池 威)
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・2月サービス業PMI改定値(予想:56.7、速報値:56.7)
・18:30 英・2月サービス業PMI(予想:53.2、1月:53.0)
・19:00 ユーロ圏・1月小売売上高(前月比予想:-0.1%、12月:-1.1%)
・23:45 米・2月サービス業PMI改定値(速報値:55.9)
・24:00 米・2月ISM非製造業総合景況指数(予想:59.0、1月:59.9)
・03:15 クオールズ米FRB副議長講演(国際銀行協会年次会合)
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2018/03/05 17:25:00