欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米保護主義懸念もドル売りは慎重
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本日7日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想したい。米トランプ政権の保護主義的な通商政策への懸念でドル売り・円買いの流れは継続の見通し。ただ、明日の欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、心理的節目105円が近づくほどドル売りは慎重になりそうだ。
米国家経済会議(NEC)委員長を務めるコーン氏が辞任を表明したことで、トランプ政権はより保護主義的な通商政策を加速させるとの懸念からドル売り・円買いの流れに振れている。報道によると、同氏はトランプ大統領が打ち出した鉄鋼・アルミの輸入製品に対する高額関税に強く反対しており、通商政策をめぐり意見が対立していた。アジア市場では、コーン氏辞任が伝わるとドル・円は106円20銭付近から105円50銭付近へ急落。その後、本邦勢によるドル買いが観測されたものの、戻りは鈍い。本日は海外市場でも米国の保護貿易の影響を懸念した動きが広がり、関係国の通貨は売り先行となりそうだ。
一方、明日の欧州中央銀行(ECB)理事会などのイベントへの関心も高まっている。
欧州政治リスクが後退するなか、ECBの緩和的な金融政策が縮小される場合にはユーロの急な上昇が見込まれる。ただ、ドラギ総裁のユーロ高けん制が予想されるためユーロ買い・ドル売りは慎重となり、ドル売り圧力は弱まろう。また、9日の米国の2月雇用統計も意識される。先行指標として注目される今晩発表の2月ADP雇用統計で、民間雇用者数は前回を下回る見通し。ただ、予想内の内容であれば雇用情勢に対する市場の評価は変わらず、ドル売りは限定的となるだろう。ドル・円は、重要な節目である105円台では押し目買いが入りやすく、値を戻す可能性もある。(吉池 威)
【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・2月ハリファックス住宅価格(前月比予想:+0.4%、1月:-0.6%)
・19:00 ユーロ圏・10-12月期GDP改定値(前年比予想:+2.7%、速報値:+2.7%)
・21:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:+2.7%)
・22:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演(経済見通し)
・22:15 米・2月ADP雇用統計(予想:+20.0万人、1月:+23.4万人)
・22:20 ダドリーNY連銀総裁講演(ハリケーン復興)
・22:30 米・1月貿易収支(予想:-550億ドル、12月:-531億ドル)
・22:30 米・10-12月期非農業門労働生産性改定値(前期比年率予想:-0.1%、速報値:-0.1%)
・22:30 カナダ・1月貿易収支(予想:-25.0億加ドル、12月:-31.9億加ドル)
・24:00 カナダ中銀が政策金利発表(1.25%に据え置き予想)
・04:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・05:00 米・1月消費者信用残高(予想:+176.50億ドル、12月:+184.47億ドル)
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2018/03/07 17:25:00