注目銘柄ダイジェスト（前場）：アダストリア、野村ＨＤ、テリロジーなど – フィスコ in とれまが

アダストリア<2685>：5080円（買い気配）
買い気配。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は47.6億円、前年同期比3.3倍と大幅増益になり、上半期予想は従来の25億円から40億円に上方修正している。ＷＥＢ事業の伸長やヒットアイテムの貢献により既存店売上が好調推移、販管費のコントロールも進んだもよう。ＵＢＳでは投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も4200円から5300円に引き上げている。業績回復が本格化と評価へ。

資生堂<4911>：2986.5円（前日比+208.5円）
大幅続伸。前日に5月の月次売上を発表、店頭売上高は前年同月比23％増、消費増税の駆け込みの影響がない前々年比でも9％増となっている。リニューアルブランドの拡大、インバウンド需要の貢献などが売上好調の背景のようだ。また、子会社「アユーラ」の売却を発表、売却後の業績への影響は軽微とみられるが、事業の効率化が促進されるとしてポジティブに捉える声も。

野村ＨＤ<8604>：848.7円（前日比+18.1円）
続伸。クレディ・スイスでは投資判断「アウトパフォーム」を継続、目標株価を830円から905円に引き上げている。第1四半期の利益水準は一旦落ち込む予想だが、第2四半期以降は再度利益が増加、業績予想を上方修正している。第2四半期から第3四半期にかけて投資銀行収益は大幅な増加が予想されるとの見方。第1四半期業績は相対的に警戒感もあったため、安心感につながる格好へ。

クボテック<7709>：1013円（買い気配）
ストップ高気配。あらためて、炭素繊維強化プラスチック製のフライホイールに対する関心が高まっているもよう。一部で特集記事が伝わっており、本日は個人投資家中心に注目度が高まる形のようだ。同社では、フライホイールを主力事業に育てる意向、再生可能エネルギー用のほか、鉄道の変電所での回生電力貯蔵用途も想定、今後4-6年で関連事業の売上を40億円程度まで増やしたいもよう。

トライＳＴＧ<2178>：1725円（前日比+116円）
大幅続伸。15年3-5月期（第1四半期）決算を発表している。営業利益は前年同期比約2.4倍の2.21億円と大幅増益で着地した。営業プロセス管理の徹底で営業力強化を図ったほか、過去に蓄積してきた実績データを集約管理・分析することでメディア枠の仕入量が適正化されるとともに販売価格が安定した。なお、現行の中期経営計画期間中は配当性向100％を目指す方針のもと、16年2月期の期末配当予想を20.00円から54.00円に引き上げた。

テリロジー<3356>：622円（前日比+100円）
ストップ高。ウェブサイト上の表示が遅いなど問題がある箇所をパソコン画面上で調べられるクラウドサービス「クラウド・トリアージ」を開始すると一部専門紙で報じられている。複数のクラウドをサイトのページごとに使い分けていても、一目で異常を見つけられるという。初年度40社の契約と売上高6000万円を目指すとしている。ただ、株価は前日まで3日連続のストップ高となっており、買い一巡後は利益確定売りが強まる場面も。

フィンテック<8789>：185円（前日比+50円）
ストップ高。埼玉県飯能市の宮沢湖を中心としたエリアに、「ムーミン」の世界を体験できる施設を17年に開設すると飯能市、西武鉄道と連名で発表している。作者トーベ・ヤンソンの故郷フィンランドにあるムーミンワールドを除き、「ムーミン」を主題とした施設としては日本が世界初進出という。今回、西武鉄道から土地・建物を6億円で取得することを併せて発表している。各種メディアで紹介されるなど大きな反響を呼んでいるようだ。

エンバイオＨＤ<6092>：1034円（前日比-97円）
大幅続落。前日は一時1375円まで上昇し年初来高値を更新したが、その後利益確定売りに押され反落した。東証が信用取引に関する臨時措置を実施したことが重しとなり、本日も利益確定売りが続いている。本日売買分から委託保証金率を50％以上（うち現金20％以上）としている。また、日証金も貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る貸借担保金率を30％から50％（うち現金20％）とした。



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