注目銘柄ダイジェスト(前場):エクセル、大豊建設、パスポートなど
出所:http://www.fisco.co.jp/media.html
ディスコ<6146>:9940円(前日比+430円)
大幅反発。4-6月期営業利益は前年同期比6割増の90億円前後になったとの観測報道が伝わっている。市場コンセンサス110億円は下振れる形だが、足元の株価下落でコンセンサスは切り下がっていたと見られ、コンセンサス比での下振れ決算もアク抜け材料と捉えられているようだ。足元の受注の落ち込みで業績下方修正の懸念もあったと見られ、上半期計画据置の公算とされていることもポジティブに。
エクセル<7591>:1723円(前日比+296円)
上昇率トップ。村上世彰氏が5.15%の株式を保有と前日に伝わっている。経営陣への助言、重要提案を保有目的としているもよう。前日には、村上氏やC&Iが大量保有する黒田電気が大幅な増配を発表して株価は急伸しており、同社にも株主還元策拡充などへの期待感の高まりが連想されているようだ。
大豊建設<1822>:519円(前日比-57円)
下落率トップ。前日に公募増資の実施を発表、株式価値の希薄化を嫌気する動きになっている。公募増資1000万株、オーバーアロットメントによる売出150万株を実施、最大で発行済み株式数の15%に当たる水準となっている。収容施設の建設、大型工事の運転資金に充当などとしている。足元で株価の軟調な動きが続いていた中、需給懸念なども強まる格好に。
エスケーエレク<6677>:1417円(前日比+102円)
5日ぶり急反発。第三者割当増資引受けなどにより清原光学の株式を取得し、子会社化すると発表している。総議決権の87.1%に当たる1525株を2.08億円(アドバイザリー費用等を含む)で取得する。清原光学は光学技術を活用した製品の開発を多数手掛け、製品開発力や独自のネットワークなどに強みがあるという。同社は光学分野での事業拡大だけでなく、現在手掛けている新規事業案件の開発強化といった相乗効果にも期待しているという。
UBIC<2158>:869円(前日比+31円)
続伸。7月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催される「国際モダンホスピタルショウ2015」に初めて参加し、「人工知能を活用した転倒・転落防止システム」を紹介すると発表している。同システムは、NTT東日本関東病院との共同研究によって15年3月より開発を進めている。人工知能が電子カルテ内のテキストデータを解析し、入院患者の転倒・転落の予兆を察知することで患者の受傷件数を減少させるという。
パスポート<7577>:405円(買い気配)
ストップ高買い気配。15年3-5月期(第1四半期)決算を発表している。営業損益は0.88億円の黒字(前年同期は0.17億円の赤字)に転換して着地した。上期計画(0.80億円の黒字)も超過しており、好スタートをポジティブ視した買いが集まっている。売上不振からの脱却を最大のテーマに、ブランド再生に向け「MDリフォーム(品揃え改修)」に取り組み、直営既存店前年比は102.3%と直前四半期に続きプラスへ転じている。
シンワアート<2437>:329円(前日比+26円)
大幅続伸。15年5月期決算を発表している。営業利益は前期比42.6%減の0.77億円と、6月26日に発表した修正予想に沿った着地となった。一方、16年5月期業績については営業利益で同2.4倍の1.82億円と大幅な増益を予想している。オークション関連事業では美術品価格の緩やかな上昇傾向が続くほか、再生可能エネルギー関連事業において50kW級の低圧型太陽光発電施設の販売台数は前期並みを見込めるとしている。
フォーサイド<2330>:238円(前日比+50円)
ストップ高。子会社のモビぶっくが、新たな漫画コンテンツ及び電子書籍のエコシステムを構築する新規事業として、投稿型漫画電子書籍出版・販売プラットフォーム「モビぶっくインディーズ」のサービス提供を開始したと発表している。「モビぶっくインディーズ」は手持ちのスマートフォンやパソコンで様々なオリジナル漫画を閲覧購入、投稿販売することができるサービスサイトという。
<KS>
2015/07/14 11:46:11