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萩原工業 Research Memo(1):合成樹脂加工製品業界においてトップシェアを誇る

出所:http://www.fisco.co.jp/media.html

萩原工業<7856>は、1962年に岡山県倉敷市で花ござタテ糸用のポリエチレン製モノフィラメント製造のため創業した。技術的起点となるフラットヤーンの製造は、「切・伸・巻」の3つの中核技術により実現される。フラットヤーンを用いた合成樹脂加工製品は、自社開発した製造設備で作られるため、他社に先駆けて新製品を投入してきた。今でも業界トップシェアを持つ製品が、高収益を支えている。これは、創業者の「おもしれえ 直ぐやってみゅう」というパイオニア精神のDNAが企業文化として根付いていることによる。「常なる革新 常なる創造」というイノベーションを追求する姿勢が、変化にいち早く対応する。ITを利活用することで、俊敏な経営及び業務遂行ができる体制を取っている。

ターゲットとする市場は一見成長性に乏しい分野に見えるが、新規参入者がないニッチ市場で、トップシェアを維持することで高収益を上げるブルーオーシャン戦略を取っている。トップシェアを持つ製品は、テニスコート向け人工芝用パイルヤーン、多機能ブルーシート、土のう、カーペット基布などである。コンクリート補強繊維では、世界的にもトップである。機械製品の各種スリッターでも、トップシェアを持つ。自社の競争力が強く、高シェアで高利益率が得られる戦略製品群を拡販することで、売上規模でなく、安定した高収益を上げる経営戦略を取っている。また、表面上の機能ではなく、ユーザーが求める本質的役割に着眼した製品化を図ることで、汎用品に比べ高い値入りを可能にしている。

同社は、わら、紙、麻など天然素材を機能的により優れた合成樹脂素材に置き換えることで業容を拡大してきた。建築・土木の分野では、従来品のスチールファイバーやラス金網を代替することで成長を図る。同社のコンクリート補強繊維はインフラ分野などでの普及が進んでいる。また、現在の中期経営計画では、国内工場の省人化・無人化を徹底的に推進することで、円安メリットを生かし、ブルーシート市場のミドルゾーンでのシェアを韓国・中国製品から奪還する意向だ。

2016年10月期の業績は、最高益を達成した前期に対し、6.5%の増収、4.5%の経常増益を予想している。しかし、4~5ヶ月前の予想作成時に比べ、ポリエチレンなど原材料価格が急落しており、現時点で期初予想はコンサバになったと言えよう。

中期経営計画の最終年度に当たる2018年10月期の売上高は27,000百万円、経常利益が2,800百万円、売上高経常利益率10.4%を目標値としている。

■Check Point
・原料からシートの製造を行う国内唯一のメーカー
・国内外連結子会社5社はすべて黒字経営
・機械製品事業の営業利益は24.1%増となる見込み

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)



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2016/01/19 16:00:40

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