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アデランス Research Memo(3):国内女性市場回復への取組みと進捗状況

出所:http://www.fisco.co.jp/media.html

■2016年2月期決算分析

弊社は、アデランス<8170>が国内女性向け事業と海外事業を2つの成長エンジンとして中長期成長を成し遂げるという見方をまったく変えていない。現状の全体像を改めて整理してみよう。

(1)国内女性向けウィッグ市場の現状

人口減少のステージに入った日本において、女性向けウィッグ市場には成長余地があるというのが弊社の見方だ。その理由を一言で言えば、「アンチエイジング需要」の高まりということだ。加齢に伴い薄毛に悩む女性が増える。女性の薄毛に対する意識は男性に比べて高く、程度にもよるが薄毛対策をまったく行わないという選択をするケースは少ない。また、男性とは異なり、一度利用した人は生涯を通じて利用を続ける傾向にある。

日本の人口動態はまさに女性のウィッグ市場の拡大を強く示唆している。女性のほうが男性に比べて平均寿命が長く、人口も多い。総務省などの人口統計などによれば、10歳から89歳までの女性の人口は、2013年から2023年までの10年間で4.3%減少することになっている。しかしながら、40歳~89歳を「ウィッグ使用対象人口」と定義付けると、その数は同期間に2.5%増加するとみられる。実際のウィッグ利用者数で見た場合には、その増加率はもっと高いものとなると考えられる。また、外出機会が多く、購買力の高いアクティブ・シニアの増加が女性向けウィッグ市場の拡大につながるとみている。

このように、成長が期待される国内の女性向けウィッグ市場であるが、それゆえにこの市場への新規参入を招き、価格競争が起きているのが現在の状況だ。従来は、同社とアートネイチャー<7823>の2社が圧倒的なシェアを持ち、市場をリードしていた。そこには一定の秩序と安定があった。しかし高齢化が進んでウィッグ使用開始年齢層の人口が増加するのを見て、ここ1、2年に異業種からの参入が一気に加速した。これら新興勢力に加え、競合会社も低価格のレディメイド・ウィッグを、テレビショッピングやeコマース、百貨店での展示会などの様々な販路で販売している。製品価格は、同社の中心価格帯が10万円~15万円であるのに対し、新興勢力のそれは数千円~1万円前後が主流で、高くても3、4万円程度だ。新興勢力はこの価格差を武器に大手2社からシェアを奪っている状況だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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2016/06/01 17:19:31

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