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いちご Research Memo(9):高い財務の健全性

出所:http://www.fisco.co.jp/media.html

■業績動向

(3)財務状況

いちご<2337>の2016年2月期末の財務状況は健全である。総資産残高は前期末比79,013百万円増の251,757百万円となった。主な増加は、販売用不動産の63,064百万円増と現預金の9,396百万円増であり、次期への仕込みを積極的に行ったことが要因だ。負債は前期末比65,224百万円増加の179,591百万円となった。主な増加は、固定負債の56,936百万円増であり、長期借入金による物件取得が主要因だ。

経営指標では、流動比率(1160.1%)、固定長期適合率(17.6%)など極めて安全性が高い数値となる。これは長期で借りて短期で回す好循環に起因している。自己資本比率が30%を切っているが、同社に帰属しないリスクを控除した自己資本比率では36.4%、さらに含み益を含めた自己資本比率では44.8%となり、懸念にはあたらないだろう。むしろ、財務レバレッジを働かせて株主価値を最大化していこうとする姿勢を評価したい。JPX日経インデックス400への組み入れ(2016年8月)も確実視されている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)



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2016/06/02 16:20:14

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