エコモット Research Memo(5):2017年3月期は、前期比85.5%の増収で、経常利益が同711.8%増
出所:http://www.fisco.co.jp/media.html
■業績動向
1. 2017年3月期の業績概要
(1) 損益計算書
エコモット<3987>の2017年3月期の業績は、売上高が前期比85.5%増の1,371百万円、営業利益が同1617.1%増の89百万円、経常利益が同711.8%増の93百万円、当期純利益が同902.2%増の66百万円であった。2016年をIoT時代の本格的な幕開けと位置付け、様々な取り組みを進めた成果が出た。
売上高のソリューション別動向は、インテグレーションソリューション「FASTIO」が前期比134.4%増の120百万円、モニタリングソリューション「ゆりもっと」が同8.8%減の156百万円、コンストラクションソリューション「現場ロイド」が同31.2%増の577百万円、GPSソリューション「Pdrive」が同583.7%増の515百万円となった。インテグレーションソリューションは、イニシャル売上高に加え、通信利用料やアプリケーション利用料のストック売上が積み上がった。モニタリングソリューションは、遠隔監視サービスの解約者が少ないものの、シェアが相当高まったことから端末提供料が減少した。コンストラクションソリューションは、公共工事発注件数が増加したほか、防災対策関連製品及び構造物維持管理関連製品の売上が寄与した。GPSソリューションは、交通事故のリスク軽減のために法人車両へ導入する企業が増えた。
主要な販売先への売上高依存度は、「現場ロイド」の販売店となる(株)仙台銘板が21.9%、「Pdrive」の販売先である(株)クリューシステムズと日商エレクトロニクス(株)がそれぞれ20.6%、14.4%であった。売上高の変化率は、仙台銘板が37.2%増、日商エレクトロニクスが2.2倍となった。日商エレクトロニクスは、取扱商品を自社製品から同社商品に切り替えた。2017年3月期に取引を開始したクリューシステムズに対しては、「Pdrive」端末のOEM提供を行っている。
売上総利益率は、前期比13.6ポイント減の33.9%となったが、大幅増収により販管費率が同19.4ポイント減の27.4%へ低下したことから、売上高営業利益率は同5.8ポイント増の6.5%となった。
(2) 2017年3月期の財務状況と経営指標
2017年3月期末の総資産は、前期末比252百万円増の818百万円となった。流動資産の受取手形及び売掛金が101百万円、棚卸資産が92百万円、それぞれ増加した。短期的な支払い能力を表す流動比率は258.6%、長期的な指標の自己資本比率は31.0%であった。
収益性指標は、著しく改善した。売上高営業利益率は前期の0.7%から6.5%へ、ROA(総資産経常利益率)は2.0%から13.4%へ、ROE(自己資本当期純利益率)が3.6%から30.0%へ上昇した。売上高が大幅に増加したことにより、総資産回転率が前期の1.33回から1.98回に高まり、売上高当期純利益率が0.9%から4.8%へ上昇した。財務レバレッジは、同3.01倍から3.14倍へ上がった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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2017/10/04 16:06:51