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ASJ Research Memo(4):クラウドサービス好調により回復基調。子会社も改善進む

出所:http://www.fisco.co.jp/media.html

■業績動向

7月24日に公表したASJ<2351>の2018年3月期第1四半期決算は、売上高が前年同期比6.5%増の560百万円、営業利益が11百万円(前年同期は79百万円の損失)、経常利益が9百万円(同81百万円の損失)、純利益が4百万円(同80百万円の損失)と黒字に転換した。第1四半期の黒字決算は5年ぶりとなる。クラウドサービスが引き続き堅調に推移し増収を確保した。利益面では、のれん代の償却を始め前年は子会社化したアイテックスが足を引っ張る形となったが、買収直後からコスト管理を徹底させたほか、事業面でもASJと連携がスムーズに行われるようになったことで収益化が進んだことが、グループ全体での黒字化の要因となった。

一方、財務面では財務体質の強化策として、昨年6月にMSワラントを発行したが、その行使が進んだことで、手持ち資金が潤沢となっている。第1四半期終了時点のバランスシート上で、現預金は前年同期実績の1,147百万円から1,748百万円へ大幅に増加。半面、短期借入金は991百万円から523百万円まで減少した。

短期借入金については、MSワラントの行使が進んだことにより、第1四半期を締めた直後の7月に残債をすべて返済。この結果、無借金経営となった。第1四半期末時点の自己資本比率は69.0%と2017年3月期末時点の52.8%から改善している。そのほか、バランスシート上では、資本金が919百万円から1,373百万円に増加。資本剰余金が778百万円から1,242百万円に増えている。自己株式は-228百万円から-42百万円となり、その結果、第1四半期末に株主資本は2,062百万円から3,159百万円へと大幅に拡大することになった。

参考までに、過年度の決算も見ておこう。2017年3月期は、売上高が2,295百万円(前年比49.5%)と大幅に増加したものの、営業利益が40百万円の損失(前年は35百万円の黒字)、経常利益は41百万円の損失(同37百万円の黒字)、当期純利益は67百万円の損失(同22百万円の黒字)と赤字に転落した。昨年2月のアイテックス買収によるスケールメリットを享受する格好となったが、それに伴う費用等によって、利益面ではマイナスを余儀なくされた。2018年3月期には、そうしたマイナス要因が一巡する上、アイテックスの構造改善も進むことで、黒字に浮上することになる。

2018年3月期通期の予想については、売上高が2,530百万円(前年比10.5%増)、営業利益が30百万円(前年実績は40百万円の損失)、経常利益が28百万円(同41百万円の損失)、当期純利益が20百万円(同67百万円の損失)と黒字転換を見込んでいる。

クラウドサービス、決済代行サービスがともに顧客が順調に増加しており、例年、年間の業績推移を見ると、同社は第4四半期が強い傾向があり、苦戦をするとみられていた第1四半期に黒字を確保することを踏まえると、通期予想について利益が上積みされる可能性がありそうだ。

前期は、第4四半期に黒字決算となり、第3四半期までの損失をおよそ半分カバーすることになった。今期はスタートから黒字で、構造改善が進み、その効果が現われていることを踏まえると、通期の数値の上振れは十分期待できよう。なお、このように順調に推移しながらも、同社は期初に公表した通期の見通しについて、第1四半期発表時には修正しなかった。第2四半期以降の発表数値を注視したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也)


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2017/10/26 15:31:59

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