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ワコム Research Memo(9):デジタルペン需要の潮目の変化で、タブレット向けが急増。スマートフォン向けも回復

出所:http://www.fisco.co.jp/media.html

■ワコム<6727>の業績の動向

3. テクノロジーソリューション事業セグメントの動向
テクノロジーソリューション事業の2018年3月期第2四半期は、売上高17,902百万円(前年同期比26.6%増)、営業利益3,531百万円(同97.5%増)と大幅増収増益で着地した。

向け先別内訳として、スマートフォン向けの売上高は6,529百万円で前年同期比22.6%の減少となった。この事業ではサムスン電子のGalaxy Note向けにデジタルペン、センサーシステムを供給している。前年同期はGalaxy Note 5の継続生産に加えて7月−9月期からGalaxy Note 7向けの供給が本格スタートし、売上高は8,435百万円に拡大した。それに対して2018年3月期は、Galaxy Note 7がリコールされたことにより2017年3月期下期に失速した影響で第1四半期はほとんど売上がなかった。7月−9月期からGalaxy Note 8向けの供給がスタートして回復軌道に乗ったものの、第1四半期の不振を補えず前年同期比では減収となった。

タブレット向け(ノートPC含む)の売上高は11,373百万円で前年同期比99.3%増とほぼ倍増となった。前述のように、タブレットメーカーにおけるデジタルペンの位置付けが、“商品性を高めるうえで必要な装備”という認識へと変わってきている。こうした変化を背景に同社の売上高が大きく伸長した。

製品タイプとしては、EMR(電磁誘導方式)とアクティブES(AES、静電結合方式)がタブレット向け(ノートPC含む)のおおよそ半々という状況だ。2018年3月期第2四半期はAESペン採用モデルが増加したが、EMRもグーグルのChromebookなど教育市場向けに着実に売上を伸ばしている。

2018年3月期第2四半期のテクノロジーソリューション事業は、同社の当初の見通しを大きく上回ったものと弊社では推測している。タブレット向けにデジタルペンの搭載を推進する施策自体は同社が目指してきたところではあるが、デジタルペン搭載のペースが一段ギアアップするほどの変化は想定していなかったのではないかというのが弊社の見方だ。その根拠は下期の売上高見通しのバランスの悪さだ。第2四半期実績を受けて同社は通期の売上高見通しを大幅修正したが、上下比較では下期は上期比減収を想定している。ここに第2四半期が想定以上に良かったこと、一方で持続性には慎重なスタンスであることを弊社では見て取った。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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2017/12/01 15:39:00

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