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エニグモ Research Memo(1):2018年1月期業績は増収減益ながら修正予想を上回る着地

出所:http://www.fisco.co.jp/media.html

■要約

1. 事業概要
エニグモ<3665>は、CtoC型※1のソーシャル・ショッピング・サイト「BUYMA(バイマ)」の運営を主力としている。「BUYMA」は、海外在住の個人がパーソナルショッパー(出品者)となって、ファッション関連を中心とする世界中の話題のアイテムを幅広く紹介し、国内の会員向けに出品、販売できるプラットフォームである。世界142ヶ国に在住するパーソナルショッパーは10万人超、登録会員数は約500万人に上る(2018年1月末)。個々人のセンスで発掘した幅広い品ぞろえや中間業者を介さないことによる価格の適正性など、これまでの流通システムとは異なる新しい価値を創出することで高い成長性を実現してきた。最近では、ユーザー層の幅も広がっており、これまでのF1層※2中心からメインストリームのサービスへと次のステージに移ってきた。また、足元では、新たなマーケティングミックス(低予算及びショートスパンでの投資回収)の試みが奏功したことにより、業績の波を抑えながら成長加速を図る施策が軌道に乗りつつある。

※1 一般消費者間で行われる取引(Consumer to Consumer)。
※2 20〜30歳代女性。


2. 2018年1月期決算の概要
2018年1月期の業績は、総取扱高が前期比11.5%増の37,109百万円に拡大し、売上高も同8.3%増の4,492百万円と伸長した一方、損益面では営業利益が同11.0%減の1574百万円と先行投資の影響等により減益となった。ただ、2017年9月13日付の修正予想に対しては、売上高、各利益ともに上回る着地となっている。主力の「BUYMA」において、会員数及びアクティブ会員数の伸びが増収に寄与した。ただ、総取扱高や売上高の伸びが2017年1月期までの高い水準と比べて緩やかなのは、アクティブ率の高い新規会員獲得が2017年1月期水準を下回ったことによりアクティブ率が低下したことが理由である。ただ、2017年10月より実施している新マーケティングミックスが奏功したことにより、第4四半期だけを見ると新規会員獲得は前年同期を大きく上回り、過去最高の売上高を更新している。したがって、2018年1月期実績を振り返ると、修正予想を上回った業績面だけでなく、新たなマーケティングミックスの試みを成功に導いたことを始め、今後の事業拡大に結びつく様々な施策面においても大きな成果を残したと評価できる。

3. 2019年1月期の業績予想
2019年1月期の業績予想(単独決算)※について同社は、売上高を前期(単体)比12.2%増の4,784百万円、営業利益を同2.1%増の1,745百万円と増収増益を見込んでいる。新たなマーケティングミックスを継続的に実施するとともに、BIG DATAやAIの活用により、その効果や効率をさらに高めることで2ケタの増収を実現する想定となっている。一方、増益率が緩やかな水準にとどまるのは、新マーケティングミックスの構築・運用(約2億円)のほか、海外事業や新規関連サービスへの投資(約2億円)など、更なる成長に向けた先行投資を計画していることが理由である。弊社でも、同社の売上高予想は、2018年1月期の第4半期における売上高の伸びから判断すると、十分に達成可能な水準であるとみている。特に、新マーケティングミックスの連続的なアプローチが成長の角度をさらに引き上げ、業績の上振れ要因となる可能性に注目している。また、新たに開始する「即時下取り割引サービス」(詳細は後述)に加えて、内容についてはまだ未公表ながら新規関連サービスのリリースも予定しており、これらの動向も2019年1月期の注目点と言えるだろう。

※同社は2019年1月期より単独決算へ移行した。


4. 成長戦略
同社の中期戦略の方向性は、「ファッションアイテムと出会い、購入し、そして、使わなくなったアイテムをリセールできる出会いから処分までを一気通貫で提供する」という「BUYMA経済圏」の確立を目指すものである。すなわち、「BUYMA」の成長を軸として、メディア(アイテムとの出会い)やリセール(使わなくなったアイテムの販売)との連携を強化するともに、更なる関連事業を生み出すことで事業拡大を図る戦略と言える。中期目標として、増収増益を基調としながら営業利益50億円の早期実現を目指す。また、海外展開にも積極的に取り組む方針である。

弊社では、「BUYMA」の今後の成長性について、認知度の更なる拡大や魅力的な品ぞろえによる訴求はもちろん、ターゲットユーザーの拡大や外部環境(eコマースの拡大CtoC取引の普及等)の後押しもあることから、国内においても十分に拡大余地があるものとみており、少なくとも同社が当面の到達点としているアクティブ会員数300万人、総取扱高1,000億円の達成は可能であると評価している。特に、今回の新マーケティングミックスにおける成功体験は、今後の持続的成長に向けた手応えであると同時に、新たな成長エンジンになるものとして期待できる。これからも同社の将来を大きく左右する、1)「BUYMA」自体の成長、2)「BUYMA」を軸とした事業領域の拡大(「BUYMA 経済圏」の確立)、3)「GLOBAL BUYMA」の進展等をフォローしていきたい。

■Key Points
・2018年1月期業績は増収減益ながら修正予想を上回る着地
・新マーケティングミックスにより第4四半期では過去最高の売上高を更新
・インフラ・決済基盤の強化のほか、リセール事業や「GLOBAL BUYMA」など新たな収益ドライバーの育成でも一定の成果
・2019年1月期の業績は2ケタの増収ながら、先行投資の影響等により微増益にとどまる見通し
・BIG DATAやAIを活用により、新マーケティングミックスの更なる進化を図る方針

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)



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2018/04/12 15:11:00

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