SFP Research Memo(4):2018年2月期業績は微増収ながら計画を上回る着実な増益を実現
出所:http://www.fisco.co.jp/media.html
■決算動向
2. 2018年2月期決算の概要
SFPホールディングス<3198>の2018年2月期の連結業績は、売上高が前期比2.5%増の36,841百万円、営業利益が同6.7%増の3,529百万円、経常利益が同7.5%増の3,828百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同41.0%増の2,934百万円と微増収ながら着実な増益を実現した。期初予想に対しても売上高が若干未達となったものの、利益面では大きく上回る結果となっている。
前期出店分(40店舗)が期初から寄与したことや新規出店(18店舗)※が増収要因となったほか、業態転換(9店舗)が業績の押し上げに貢献した。既存店売上高についても店舗改装(27店舗)やタブレット導入による客単価アップなどが奏功し、前期比97.3%(計画比+0.2%)と好調であった。ただ、これまでの成長率と比べて緩やかな水準にとどまったのは、新規出店を意図的に抑えたことや郊外の不振店を整理(撤退7店舗)したことが理由であり、想定どおりの展開と言える。特に、既存店の強化に取り組む「磯丸水産」の新規出店を2店舗に抑える一方、撤退(7店舗)や業態転換(7店舗)を行ったところに政策的な意図がみられる。また、売上高が計画を若干未達となったのは、新規出店数が計画を下回ったこと(計画比▲2店舗)と天候の影響によるものであるが、概ね計画線での着地とみて良いであろう。
※九州エリア(福岡県博多市)へのFC2店舗の出店を除く
一方、利益面では、相対的に原価率の低い「鳥良商店」の構成比が高まったことで売上総利益率が71.5%(前期は71.4%)に改善するとともに、販管費率についても、新規出店を抑えたことに伴う開業経費の減少や採用効率化の推進※(292百万円の削減効果)などにより61.9%(前期は62.2%)に良化した。その結果、営業利益率は9.6%(前期は9.2%)に改善し、計画を上回る営業増益を実現した。なお、最終利益の増益幅が大きいのは、消費税等免除益(972百万円)を特別利益に計上したことが理由であり、一時的な特殊要因として捉える必要がある。
※親会社グループ全体でのクロスファンクショナルチームによるもの
財務面では、のれんの償却(273百万円)などにより総資産が前期末比0.3%減の26,156百万円に僅かに縮小した一方、自己資本は内部留保の積み増し等により同3.7%増の20,928百万円に増加したことから、自己資本比率は80.0%(前期末は76.8%)と高い水準になっている。
主な業態別の業績は以下のとおりである。
鳥良事業の売上高は前期比12.3%増の8,443百万円と大幅な増収になった。好調な「鳥良商店」が前期出店分(7店舗)の寄与や新規出店(9店舗)等により大きく伸びた。既存店売上高も前期比96.8%(計画比+0.3%)と好調であった。事業全体の店舗数は54店舗(前期末比9店舗増)となっている。
磯丸事業の売上高は前期比2.2%減の25,464百万円と減収になった。もっとも、既存店強化に取り組んでいる「磯丸水産」の新規出店を2店舗に止めたことや、郊外の不振店を整理(撤退5店舗、業態転換6店舗)したことが理由であり、想定どおりの展開と言える。また、既存店売上高も店舗改装(28店舗)やタブレット導入による客単価アップなどが奏功し、前期比96.8%と好調であった。事業全体の店舗数は141店舗(前期末比9店舗減)となっている。また、FC店舗は九州(福岡県博多市)への初出店により7店舗(前期末比2店舗増)※に増加した。
※FC店舗は、愛知県(名古屋市)5店舗、福岡県(博多市)2店舗
その他の売上高は前期比21.7%増の2,933百万円と小規模ながら大きく伸びた。新業態の「いち五郎(トラ五郎)」(餃子居酒屋)を9店舗出店し、順調に立ち上がってきた。既存店売上高も前期比104.5%と伸長した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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2018/04/19 15:14:00