2日の香港市場概況:ハンセン指数は小幅高、方向感を欠くもカジノ関連が強い動き
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2日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比32.29ポイント(0.12%)高の26282.32ポイントと小幅ながら続伸する半面、本土企業株で構成されるH株指数は196.58ポイント(1.51%)安の12784.65ポイントと反落した。売買代金は1508億4900万香港ドル(6月30日は1558億7300万香港ドル)。
好悪材料が入り混じるなかで、方向感を欠く展開。6月の製造業PMI(中国物流購入連合会と国家統計局が集計)が予想(50.4)を下回る50.2に低迷したことや、同月のHSBC中国PMI(確定値)が速報値を下回ったことが嫌気される半面、ギリシャ不安が薄らぐなかで昨夜の欧米市場が軒並み上昇したことは好感された。
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ株が急伸。銀河娯楽集団(27/HK)が13.3%高、金沙中国(1928/HK)が12.1%高で引けた。トランジット制度を利用した中国本土旅客のマカオ滞在許可期間について、現行の5日間から7日間に延長されたことなどが材料視されている。香港系不動産株も堅調に推移した。
一方、景気動向に敏感な資源・素材や建機などの銘柄群はさえない。石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が2.8%安、銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が2.5%安、鉄鋼大手の馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.9%安、建設機械メーカー中国大手の中国龍工HD(3339/HK)が5.2%安と値を下げた。鉄鋼株に関しては、鉄鋼業PMIが37.4に悪化し、6年半ぶりの低水準に落ち込んだこともネガティブ材料となっている。ゼネコンや発電設備など、インフラ関連株も軒並み下げた。
【亜州IR】
<SY>
2015/07/02 18:30:14