概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は続落、日欧米の株安が新興国にも波及
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【ブラジル】ボベスパ指数 52149.37 -0.70%6日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比370.04ポイント安(-0.70%)の52149.37で取引を終えた。51682.82まで下げ、52678.52まで上げた後、再び下落に転じた。指数構成銘柄での値上がりは25、値下がりは40、変わらず1であった。
5日実施のギリシャの財政緊縮策の賛否を問う国民投票で反対多数となり、ギリシャのデフォルト、ユーロ離脱の可能性が高まったとの見方から、日欧米で株安となり、新興国ブラジルの株も圧迫された。NY原油先物が52ドル台まで下落したことも、下押し圧力になった。また、ブラジル中銀発表の週次エコノミスト調査では、2015年の経済成長率見通しが-1.50%(前回-1.49%)、インフレ見通しが9.04%(同9.00%)、にそれぞれ悪化した。
【ロシア】MICEX指数 1631.65 -0.64%6日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比10.38ポイント安(-0.64%)の1621.27で取引を終了した。1631.65から一時1613.71まで下落した。
5日実施のギリシャの財政緊縮策の賛否を問う国民投票で反対多数となり、ギリシャのデフォルト(債務不履行)、ユーロ離脱の可能性が高まったとの見方から、日欧米で株安となっており、新興国ロシアの株も圧迫された。ブレント原油先物が58ドル台まで下落したことも、下押し圧力になった。
【インド】SENSEX指数 28208.76 +0.41%6日のインドSENSEXは続伸。前日比115.97ポイント高(+0.41%)の28208.76、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.44%(37.25ポイント)高の8522.15で取引を終えた。
売りが先行した後はしばらくマイナス圏でもみ合ったが、その後は徐々に買い戻された。個人ローンが5月に大幅増加したことが景気の回復期待を高めた。インド準備銀行(中央銀行、RBI) の報告によると、個人ローンは5月に16.6%増加(前年同月比)したという。前年同月の増加率は12.7%だった。また、外国人投資家(FII)の買い継続も好感されている。FIIは3日までに3日連続の買い越しとなった。
【中国本土】上海総合指数 3775.91 +2.41%6日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比89.00ポイント高(+2.41%)の3775.91ポイントと4日ぶりに反発した(寄り付きは7.82%高)。 複数の株価テコ入れ策が奏功する。国内の大手投資ファンド25社が株式への積極投資を表明したこと、大手証券21社が総額1200億人民元規模のETF購入を発表したことなどが好感された。また、近く上海、深センへの上場を予定していた28社が4日、「IPOをいったん中止する」と一斉公表したことなども追い風。
<NH>
2015/07/07 09:56:40