25日の中国本土市場概況:上海総合0.8%高と続伸、資源・素材関連に買い
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週明け25日の中国本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は前営業日比21.95ポイント(0.75%)高の2938.51ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、22.96ポイント(0.75%)高の3075.42ポイントで引けている。外貨建てB株相場もしっかり。上海B株指数が3.21ポイント(0.90%)高の358.95ポイント、深センB株指数が12.51ポイント(1.07%)高の1176.60ポイントで終えた。
押し目買いで上昇した先週末の流れが続く。指数は年初からの下げが依然として15%を超えているため、値ごろ感が着目されている。原油相場が戻り歩調を強めていることや、人民元相場が比較的に落ち着いて推移していることが買い安心感を誘った。中国人民銀行(中央銀行)は25日、人民元の対米ドルレートを小幅ながら元高に設定している。ただ、上値は重い。人民銀行の張暁慧・総裁補佐が「預金準備率を安易に引き下げることはしない」と述べたことなどがマイナス材料だ。指数は一時、マイナス圏で推移している。
業種別では、エネルギー株の上げが目立つ。石油掘削の中海油田服務(601808/SH)が4.9%高、石炭のエン州煤業(600188/SH)が5.9%高で引けた。石炭株に関しては、業界の過剰生産問題を解消するため、当局が本腰を入れていることなどが手がかりになっている。同じく過剰生産の問題をかかえる鉄鋼株や、セメント株など素材関連の銘柄も軒並み物色された。不動産株や金融株、消費関連株などもしっかり。海外受注が相次いでいることを好感し、ゼネコンや発電設備などのインフラ関連株も上昇した。
【亜州IR】
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2016/01/25 17:03:43