概況からBRICsを知ろう～上海総合指数は小幅に値下がり、中国景気の動向に警戒感が漂った – フィスコ in とれまが

【ブラジル】ボベスパ指数　49012.65　+1.12％
1日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比540.95ポイント高(+1.12％)の49012.65で取引を終えた。48199.87から49056.89まで上昇した。

この日発表のブラジルの1-3月期GDPが前期比-0.3％だったことで(予想は-0.8％、10-12月期が-1.3％）、今後、ブラジルの景気後退は緩和し、経済が立ち直り始めるとの期待が株高につながった。また、終盤に発表された5月貿易収支が、予想を大きく上回り黒字拡大となったことも買い材料になったとみられる。

【ロシア】MICEX指数　1893.18　-0.31％
1日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は、前日比5.83ポイント安(-0.31％)の1893.18で取引を終了した。1906.86から1888.88まで下落した。

ロシア株式市場の取引時間帯において、ブレント原油先物が売り先行後(一時48.65ドルまで下落)、引けにかけていったん買い戻されており(50.00ドルまで上昇)、ロシア株も連れるような動きになったが、上げ切れずに終わった。OECD半期報告書でロシアの2016年成長見通しがマイナス1.7％に下方修正されたことも、売り材料になったとみられる。

【インド】SENSEX指数　26713.93　+0.17％
1日のインドSENSEX指数は小反発。前日比45.97ポイント高(+0.17％)の26713.93、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同19.85ポイント高(+0.24％)の8179.95で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや縮小させた。堅調な経済指標を受け、景気減速懸念が後退した。5月31日の取引終了後に発表された今年1-3月期の国内総生産（GDP）成長率は7.9％となり、市場予想の7.7％を上回った。これにより、2015年度（16年3月まで1年間）の成長率は7.6％となり、前年度の7.2％から加速した。

【中国本土】上海総合指数　2913.51　-0.11％
1日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.11ポイント安（-0.11％）の2913.51ポイントと3日ぶりに小反落した。

中国景気の動向に警戒感が漂った。寄り付き前に公表された今年5月の中国製造業PMI（国家統計局などが集計）は、前月実績と同じ50.1という結果。同月の非製造業PMIは53.1となり、前月（53.5）を下回った。その後に発表された民間集計の財新・中国製造業PMIは、事前予想と同じ49.2。景気判断の分かれ目となる50を15カ月連続で下回っている。



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