概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は大幅反落、国内政治不安の高まりが警戒され幅広い銘柄に売りが広がる
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【ブラジル】ボベスパ指数 62980.37 -2.93%
21日のブラジル株式市場は大幅反落。主要指標のボベスパ指数は前日比1903.90ポイント安(-2.93%)の62980.37で取引を終えた。64964.54まで上昇した後、一時62794.75まで下落した。
小幅高で寄り付いた後は売りに押され、引けにかけて下げ幅をじりじりと拡大させた。国内政治不安の高まりが警戒され、幅広い銘柄に売りが広がった。腐敗の調査が上院議員などに波及している上、当局が新たに350人の調査員を投入すると報じられている。これに伴い、テメル政権が進めている構造改革が遅れる恐れがあると警戒された。また、鉄鉱石価格の下落も資源セクターの売り材料となった。
【ロシア】MICEX指数 2048.07 +0.26%
21日のロシア株式市場は4日続伸。主要指標のMICEX指数は前日比5.35ポイント高(+0.26%)の2048.07で取引を終了した。2067.40から2040.55まで下落した。
おおむねプラス圏で推移し、終盤に上げ幅を縮小させた。ブレント原油が方向感の乏しい展開を示したことを受け、ロシア株に積極的な買いはみられなかった。また、欧州市場が軟調な展開を示したことも足かせに。一方、政府が企業の生産性などを向上させるため、減税などを検討しているとの報道が指数をサポートした。
【インド】SENSEX指数 29485.45 -0.11%
21日のインドSENSEX指数は小幅続落。前日比33.29ポイント安(-0.11%)の29485.45、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同5.35ポイント安(-0.06%)の9121.50で取引を終えた。
終始狭いレンジでもみ合った。原油価格の下落が資源セクターの売り手掛かり。また、欧州市場が軟調な展開を示したこともインド株の売り圧力を強めた。
【中国本土】上海総合指数 3261.61 +0.33%
21日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比10.80ポイント高(+0.33%)の3261.61ポイントと続伸している。
企業決算に対する期待感が相場を支える展開。国有企業傘下の銘柄群が買い進まれる。16年通期の4割増益と特別配当の実施予定などが材料視されるなか、石炭最大手の中国神華能源(601088/SH)は8.3%高と大幅続伸した(前日はストップ高)。発電株も連日で物色される。大唐国際発電(601991/SH)が2.6%高、華能国際電力(600011/SH)が2.2%高で引けた。
<CS>
2017/03/22 10:03:23