概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は続落、構造改革の遅れ観測などが圧迫材料
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【ブラジル】ボベスパ指数 76891.84 -0.90%
17日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比690.59ポイント安(-0.90%)の76201.25で取引を終えた。76891.84まで上昇した後、一時76046.38まで下落した。
終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を拡大させた。構造改革の遅れ観測などが指数の足かせに。また、中国共産党大会の開幕を前に、積極的な買いも手控えられた。ほかに、欧州市場の下落も警戒材料。一方、原油価格の上昇が資源の一角の買い材料となった。
【ロシア】MICEX指数 2092.57 -0.66%
17日のロシア株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前日比13.82ポイント安(-0.66%)の2092.57で取引を終了した。2106.49から2086.41まで下落した。
終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を拡大させた。欧州市場の下落が警戒され、ロシア株にも売りが広がった。スペインの独立派指導者2人が拘束されたことを受け、同国のカタルーニャ各地でデモが行われている。一方、原油価格の上昇が支援材料。また、ロシア中央銀行が10月に利下げに踏み切るとの観測も好感された。
【インド】SENSEX指数 32633.64 -0.08%
17日のインド株式市場はまちまち。前日比24.48ポイント安(-0.08%)の32609.16、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同3.60ポイント高(+0.04%)の10234.45で取引を終えた。
前日の終値近辺でもみ合った。外国人投資家(FII)の売り継続が引き続き嫌気された。FIIはこの日までに21日連続の売り越しとなった。また、欧州市場が軟調な値動きを示したことも圧迫材料となった。
【中国本土】】上海総合指数 3372.04 -0.19%
17日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比6.43ポイント安(-0.19%)の3372.04ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、6.59ポイント(0.19%)安の3531.32ポイントで取引を終えている。
非鉄や鉄鋼など素材株が急落し、投資家のセンチメントを冷やした。廈門タングステン業(600549/SH)が7.0%安、江西銅業(600362/SH)が2.9%安、宝山鋼鉄(600019/SH)が1.7%安と下げが目立っている。このところ買われていた銀行株もさえない。もっとも、下値は限定的。第19回共産党大会の開幕を18日に控え、当局は相場安定のため、政府系ファンドなど「国家隊」が大型株を買い支えるとの期待感も残っている。
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2017/10/18 10:33:09