概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は続落、アジア市場が総じて大幅安で推移
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【ブラジル】ボベスパ指数 84377.20 -0.46%
23日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比390.68ポイント安(-0.46%)の84377.20で取引を終えた。85449.54から84041.53まで下落した。
前日の終値近辺で一進一退の展開を示した。海外市場の下落が嫌気され、ブラジル株にも売りが広がった。また、米中が貿易戦争に突入するとの懸念も圧迫材料。一方、原油価格の大幅上昇が指数をサポートした。
【ロシア】MICEX指数 2309.36 +0.79%
23日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比0.23ポイント安(-0.01%)の2285.53で取引を終了した。2288.15から2259.78まで下落した。
大幅安で寄り付いた後は買い戻され、引けまで前日の終値近辺でもみ合った。海外市場の下落を受け、ロシア株も売りが先行。また、米中の貿易摩擦が激化するとの観測も警戒された。一方、指数の下値は限定的。利下げの実施が好感された。ロシア中央銀行は23日、政策金利を7.50%から7.25%まで引き下げると発表。また、インフレ率が4%以下まで低下しているため、2018年の金融政策を中立的に維持する方針も示した。
【インド】SENSEX指数 32596.54 -1.24%
23日のインドSENSEX指数は続落。前日比409.73ポイント安(-1.24%)の32596.54、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同116.70ポイント安(-1.15%)の9998.05で取引を終えた。
大幅安で寄り付いた後は狭いレンジでもみ合った。アジア市場が総じて大幅安で推移したことがインド株の売り圧力を強めた。また、米国がインドや中国などから輸入する鉄鋼やアルミ製品に対し、追加課税を決定したことや、米中の貿易摩擦が高まるとの懸念も警戒された。
【中国本土】上海総合指数 3152.76 -3.39%
23日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比110.72ポイント安(-3.39%)の3152.76ポイントと3日続落した。
米中の貿易戦争を警戒。中国が知的財産権を侵害しているとして、トランプ大統領は22日、中国製品に対する追加関税を課すことなどを盛り込んだ大統領令に署名した。対象となる製品の規模(合計の金額ベース)は、少なくとも500億米ドル(約5兆2400億円)に上る見通し。中国企業による対米投資の一部も制限するなど、鉄鋼・アルミの輸入制限措置に続く厳しい内容だ。中国が報復措置に出るとの懸念も強まっている。
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2018/03/26 10:55:26