中国人民銀行による大幅な元安設定が利益確定に向かわせる
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日経平均は下落。47.66円安の20761.03円(出来高概算12億5000万株)で前場の取引を終えた。10日の米国市場では、NYダウが240ドルを超す大幅上昇。著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイによる、金属部品製造の米プレシジョン・キャストパーツの買収。中国株が景気刺激策への期待感から上昇していたほか、ギリシャ債務問題を巡る協議の合意観測なども買い材料視されていた。
20900円を回復して始まった日経平均は、その後20946.93円まで上げ幅を拡大させており、6月24日につけた年初来高値20952.71円に迫る局面もみられた。その後は利益確定などによる売り買いが交錯する中、前引けにかけて急速に値を消す展開に。中国人民銀行が、中国外国為替市場での人民元の対ドルの基準値(中間値)を前日より大幅な元安・ドル高水準に決めたことが下げのきっかけに。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり値下がりが拮抗しているが、若干値下がり数が上回っている。規模別指数では急速に値を消す中、大型株指数のみがプラス圏をキープ。セクターでは、鉄鋼、非鉄金属、石油石炭、鉱業、金属製品、機械などが堅調。一方で、水産農林、電力ガス、食料品、空運、医薬品などが一服。
日経平均は6月24日につけた年初来高値20952.71円にあと6円程度に迫ったものの、届かなかった。高値圏でいったんは利食いを強める動きも出やすく、心理的にはダブル・トップ形成が意識されてしまう。また、商いが膨らみにくい中での過剰反応とみられるが、中国人民銀行による大幅な元安設定が利益確定に向かわせている。当局のなりふり構わぬ景気てこ入れ姿勢への警戒感にもつながっているようである。ファーストリテ<9983>が下げに転じた影響も大きい。
もっとも、年初来高値水準であるため、利益確定の流れは想定内であろう。中国の動向を睨みながらとはなるが、大きく調整する局面では押し目拾いのスタンスになろう。ラオックス<8202>などインバウンド関連や中国関連は手掛けづらいだろうが、次第に冷静さを取り戻すだろう。(村瀬智一)
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2015/08/11 12:15:52