日経平均は大幅続落、連日の人民元基準値引き下げを受けて20400円割れ
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日経平均は大幅続落。11日の米国市場では、中国が人民元の対ドル相場を切り下げたことでNYダウが212ドル安となった。日経平均もこうした流れを受けて88円安からスタートしたが、朝方は始値水準で小動きとなったのち、20700円台まで値を戻す場面があった。ただ、中国人民銀行が本日も対ドルでの人民元基準値を引き下げると、先物への売りが増加。後場も先物にまとまった売りが入り、日経平均は一時20303.02円(前日比417.73円安)まで下落した。インバウンド消費の先行き鈍化懸念で関連銘柄の下げが目立った。
大引けの日経平均は前日比327.98円安の20392.77円となった。東証1部の売買高は25億3969万株、売買代金は3兆373億円だった。業種別では、鉄鋼が4%超下げたほか、鉱業、非鉄金属、化学が下落率上位だった。一方、上昇したのは電気・ガス業、情報・通信業の2業種のみだった。
個別では、トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、みずほ<8411>、三井住友<8316>、ファーストリテ<9983>などが軟調。ソニー<6758>、村田製<6981>、楽天<4755>が3%超下げたほか、JFE<5411>やコーセー<4922>は7%安と急落。また、ダイキアクシス<4245>、JAG<3751>、アクリーティブ<8423>などが東証1部下落率上位となった。一方、ソフトバンクグ<9984>、東電力<9501>、NTT<9432>、NTTドコモ<9437>、KDDI<9433>などが堅調。前日の決算発表や業績予想修正を受けて、ダイセキS<1712>、日電子<6951>、福田組<1899>、テンプHD<2181>が東証1部上昇率上位となったほか、セイコーHD<8050>、セイノーHD<9076>なども大きく上昇した。
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2015/08/12 15:32:36