日経平均は大幅続落、円高進行を嫌気して一時400円超の下げ
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日経平均は大幅続落。1日の米国市場でNYダウは2ドル高と小幅に上昇したが、為替相場が円高で推移していたことなどを受けて、日経平均は売り優勢で138円安からスタートした。寄り付き後もじりじりと円高が進行し、一時1ドル=108円台に突入。日経平均は先物主導で下げ幅を拡大する展開となり、後場には一時16525.47円(前日比430.26円安)まで下落した。その後、円高進行が一服するとともに下げ渋る場面もあったが、週末の米雇用統計発表など重要イベントを控え戻りは鈍かった。
大引けの日経平均は前日比393.18円安の16562.55円となった。東証1部の売買高は20億7508万株、売買代金は2兆0930億円だった。業種別では、保険業、鉄鋼、鉱業など7業種が3%を超える下落となった。一方、上昇したのは水産・農林業のみだった。
個別では、トヨタ自<7203>、みずほ<8411>、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、ソニー<6758>など売買代金上位は全般軟調。三菱UFJ<8306>、ソフトバンクグ<9984>、三井住友<8316>が3%超下落したほか、新日科学<2395>やホンダ<7267>は4%を超える下げ。また、総額1000億円の新株予約権付社債(CB)発行と200億円を上限とする自社株買いの実施を発表した関ペイント<4613>が急落し、東京TYFG<7173>、住友精化<4008>などとともに東証1部下落率上位となった。一方、売買代金上位ではJT<2914>が堅調なほか、ヤフー<4689>が3%の上昇。一部報道を受けて、ソフトバンクグの大規模資金確保に関して同社への思惑が広がったようだ。また、富士紡HD<3104>、NSW<9739>、Jマテリアル<6055>などが東証1部上昇率上位となった。
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2016/06/02 15:39:37