日経平均は3日ぶり反発、米雇用統計を控えこう着感強まる
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日経平均は3日ぶり反発。2日の米国株の上昇が材料視されたほか、日経平均は直近2日間の大幅な下落に対する自律反発の流れもあり、36円高からスタートした。指数寄与度の大きいファーストリテ<9983>が5月度月次動向を受けて急伸し、日経平均は朝方に一時16716.14円(前日比153.59円高)まで上昇した。ただ、米雇用統計の発表を前に積極的な売買は手控えられ、日経平均は前引けにかけてマイナスに転じる場面も見られた。後場に入ると16600円を挟んだ狭いレンジでこう着感の強い展開となった。
大引けの日経平均は前日比79.68円高の16642.23円となった。東証1部の売買高は16億7049万株、売買代金は1兆7695億円だった。業種別では、水産・農林業が3%高となったほか、小売業、食料品、石油・石炭製品が上昇率上位だった。一方、電気・ガス業、その他金融業、鉄鋼が下落率上位だった。
個別では、三菱UFJ<8306>、ソニー<6758>、三井住友<8316>、KDDI<9433>、小野薬<4528>などがしっかり。トヨタ自<7203>は小幅高。ファーストリテは終値で7%近く上昇した。取引時間中に今期業績予想を上方修正したPD<4587>は商いを伴って急伸し、トヨタ自をかわして全市場売買代金トップ。また、日本エンター<4829>やPD、業績観測の報じられたクミアイ化<4996>などが東証1部上昇率上位となった。一方、ソフトバンクグ<9984>、東芝<6502>、富士重<7270>などが軟調。アルプス電<6770>が3%安と売買代金上位のなかでも下げが目立った。また、JDI<6740>、横河電<6841>、ライフコーポ<8194>などが東証1部下落率上位となった。
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2016/06/03 15:49:17