《一読必須》今日の日経平均はこうなる~19700-20000円のレンジを想定
出所:http://www.fisco.co.jp/media.html
【小幅高となる】19700-20000円のレンジを想定=フィスコ村瀬 智一
シカゴ先物へのさや寄せが期待されるものの、注目されるユーロ圏首脳会議では、改革案に盛り込まれている年金制度の見直しや付加価値税の税率の引き上げなどの項目について、ギリシャが今月15日までに法制化することなど、支援の協議を始める条件を巡って意見を交わされている。依然として不透明であり、方向感が掴みづらいだろう。
5日線が19970円辺りに位置している。ボリンジャーバンドでは-1σが20000円辺りに位置しており、20000円近辺での攻防になりそうだ。また、-2σが19706円、一目均衡表の雲下限が19790円辺りに位置している。同水準が支持線として意識されよう。19700-20000円のレンジを想定する。
【大幅高となる】ギリシャは「三度目の正直」か=フィスコ田代 昌之
前週(7月6日-10日)の日経平均は週間ベースで759.96円の下落となった。5日に開催されたギリシャ国民投票は、緊縮策に対する「反対」が約6割という結果に至ったことから、週明けの東京市場は売り優勢の展開に。ギリシャ情勢に対する楽観論は根強く7日は反発したものの、中国当局による株価下支えの効果が見られない中国株に対する懸念が一気に高まり8日は638円安と今年最大の下落幅、下落率を見せた。ただ、CTAなど短期筋による先物売り仕掛けで19100円台まで急落する場面が見られたものの、上海総合指数が下げ止まったことやギリシャ債務交渉の進展期待などが下支えとなり週末にかけては19700円台まで値を戻した。
9日の東証一部売買代金は3.8兆円とSQを除くと今年1番の大商いとなった。足元の安値で長い下ヒゲを残す大商いとなったことから「セリング・クライマックス」を迎えたとも言えよう。SQも通過し需給面もクリアとなったことからオプションに絡んだ売り圧力も低下しそうだ。中国株急落やギリシャ債務交渉の決裂以上の展開となれば話は別だが、投資家はある程度、外部環境の急変に対する耐性は出来上がっていることから、8日の後場や、9日の寄付き後のような狼狽売りは回避されよう。
週末の欧米市場では12日のEU首脳会議では前向きな結論が出るとの見方が強く、円建てCME先物の終値は先週末の日中終値比225円高の20085円まで上昇している。週末に実施されたギリシャ議会で新しい財政緊縮案が承認されたこともあり「三度目の正直」を意識か。週初の急落は回避されると見る。
<SY>
2015/07/13 08:38:24