前場に注目すべき3つのポイント~レイバーデーまでは海外勢も期待しづらく
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18日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:レイバーデーまでは海外勢も期待しづらく
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の売り越し
■前場の注目材料:中国減速で内需拡大に焦点
■レイバーデーまでは海外勢も期待しづらく
18日の東京市場は買い先行の展開になりそうだ。17日の米国市場では製造業の景況感が予想外に悪化したことを受けて売り先行で始まったが、その後は薄商いの中、住宅指標が予想と一致したことで上昇に転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の20670円だった。
シカゴ先物にさや寄せする格好から買いが先行することになろうが、その後は戻り高値水準でのこう着感の強い相場展開になりそうだ。米国市場では薄商いが続いているが、17日の東京市場についても東証1部の売買代金は4ヶ月ぶりに2兆円を下回っている。特に海外投資家は9月の第1月曜日の米レイバーデー(労働者の日)までは、休暇に入る参加者が多く、商いが減少しやすいとみられている。
また、19日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表されるため、これを見極めたいとするムードも強い。さらに、参加者が限られるなか、昨日のミクシィ<2121>の急落などはセンチメントを悪化させる。内需系でディフェンシブ色のある好業績銘柄辺りに物色が絞られてくる可能性もありそう。
その他、ソフトバンクグ<9984>の弱さが目立っていたが、ジョージ・ソロス氏のアリババ株の売却が、売り材料視されたようである。もっとも、直近急伸後の戻り高値水準でのもち合いであり、仕切り直しに入るかが注目される。
日経平均は25日線などが支持線として機能しており、底堅さが意識されている。ボリンジャーバンドでは+1σでの攻防だが、バンドが収れんしてきており、煮詰まり感が台頭してきている。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の売り越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り920万株、買い780万株、差し引き140万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
8月11日(火):170万株の買い越し
8月12日(水):1270万株の売り越し
8月13日(木):810万株の売り越し
8月14日(金):10万株の買い越し
8月17日(月):80万株の売り越し
■前場の注目材料
・天津爆発、日本企業への影響長期化も
・中国減速で内需拡大に焦点
・経産省、東北から首都圏向け送電倍増へ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・時間未定 インドネシア中央銀行が政策金利発表(7.50%で現状維持の予想)
・10:30 豪準備銀行の8月理事会議事要旨
<SY>
2015/08/18 08:21:53