明日は決算集中日、アク抜けを意識した動きも【クロージング】
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10日の日経平均は上昇。88.30円高の22497.18円(出来高概算15億4000万株)で取引を終えた。9日の米国市場は原油相場の上昇を受けてエネルギーセクターが選好されたほか、米国債利回りが再び3%を突破したことで、金融株にも買いが広がった。また、マイクロン・テクノロジーが5%を超える上昇となるなど、ハイテク株も強い動きをみせるなか、底堅い相場展開となった。また、北朝鮮で拘束されていた韓国系米国人3人が解放されたことが明らかになり、地政学リスクの後退なども買い安心感につながった。
ただ、決算発表がピークを迎える中、結果を見極めたいとする模様眺めムードも強く、日経平均は22500円を挟んだこう着となった。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が991、値下がり数が989と拮抗。セクターでは鉱業、石油石炭、ガラス土石、輸送用機器、精密機器が上昇。半面、パルプ紙、繊維、空運、電力ガス、食料品が利食い優勢となった。指数インパクトの大きいところでは、ダイキン<6367>、テルモ<4543>、塩野義<4507>、信越化<4063>が堅調。一方で、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>が重石となった。
日経平均は指数インパクトの大きいソフトバンクG、ファナック、ファーストリテが揃って下落したものの、日経平均は22500円を挟んだ底堅い相場展開となっており、センチメントは明るいだろう。円相場も1ドル109円90銭台と円安に振れて推移していることも安心感につながる。また、柳瀬元首相秘書官は10日午前の衆院予算委員会で、2015年4月に獣医学部新設問題に関連して加計学園関係者と面会したことを認めた。一方で愛媛県職員が作成した文書にあった「首相案件」と発言したことは否定した。国内政治リスクが重石になる可能性がありそうだが、一先ず影響は限られている。
明日は決算発表の集中日となり、800社近くの発表が予定されている。週末要因もあってよりこう着感が強まることが考えられるが、決算通過後のアク抜けも意識されてきそうである。日経平均は緩やかながらもリバウンド基調が継続していることもあり、アク抜けを意識した先回り的な動きもでてこよう。(村瀬智一)
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2018/05/10 16:20:03