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ソフトバンテク Research Memo(6):注力3事業は引き続き大幅な増収を見込む

出所:http://www.fisco.co.jp/media.html

■2016年3月期の見通し

ソフトバンク・テクノロジー<4726>の決算と同時に発表された2016年3月期の業績予想は、売上高が前期比5.5%増の42,000百万円、営業利益が同21.5%増の1,700百万円、経常利益が同14.0%増の1,600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.2%増の1,000百万円となっている。また、配当は引き続き1株当たり20円を予想している。


増収要因は、注力3事業の拡大である。事業別のイメージを説明すると、データアナリティクス、セキュリティソリューション、マイクロソフトソリューションの注力3事業は引き続き大幅な増収を見込む。ECサービス事業はシマンテックストアが漸減する一方、Webフォントサービスは堅調に推移する結果、横ばいか、やや減収を見込む。プラットフォームソリューション事業は機器販売の減少が続き、横ばいか微増となり、システムインテグレーション事業はソフトバンクグループからの受注見込みがはっきりしないため、横ばいとしている。

増益要因は、大型不採算案件の解消、利益率の高いサービス分野のビジネス拡大、管理コストのコントロールの3点である。以下に不採算案件の解消以外の2点について順に説明する。

利益率の高いサービス分野のビジネス拡大では、15年3月期に引き続き、機器販売から構築や開発案件の拡大、それに伴う運用保守や自社サービスの拡大へ事業転換を推進していく。そして、データアナリティクス、セキュリティソリューション、マイクロソフトソリューションの注力3事業の組み合わせによって優位性を出すことで、大型の受注が見込めそうな大企業や官公庁といった方面に顧客基盤を広げていく。例えば、「Office 365」を導入している顧客には、同システムに簡単に組み込むことができる、標的型サイバー攻撃に対するメール対策の自社サービスを売り込む。また、標的型サイバー攻撃の対策としてFireEye社のソリューションを導入している顧客には、「Office 365」の提案を行う。これはマイクロソフトソリューション事業とセキュリティソリューション事業のクロスセルと言える。

また、子会社とのシナジー戦略も進める。すでに同社では15年3月期にサイバートラストとミラクル・リナックスの営業及び技術社員の多くを、ソフトバンク・テクノロジーに出向させた。さらに、ソフトバンクグループ各社とのシナジー戦略としては、公共団体向けに協業での提案活動を継続する。

これらのほかにも、例えば、マイクロソフトソリューション事業で既存顧客の深堀を進める。国際規格である「ISO╱IEC 20000」に準拠した高品質の運用監視を提供する。クラウドの運用・監視をすべて同社内で請負い可能な体制が整っている強みを活かし、既存のネットワークとクラウドが混在するハイブリッド環境において、国際規格に準拠した最高レベルのサービスをパッケージで提供する。

一方、管理コストのコントロールについては、人材確保を優先する方針から、適材配置を積極的に進める方針に変えたことで、100名程度の採用を行った前期と比べると採用一時金が削減見込みとなるようだ。さらに、子会社の増加に伴い、人事や総務など各社に必要な機能については、徐々にシェアード化を進めるという。これまでは、会社の体を大きくすることを最優先としており、機能が重複している、あるいは非効率になっている機能やフローなど、贅肉のような部分もあった。これらを改善し、会社の体質を筋肉質に変えていく構えだ。

今回提示した16年3月期の予想は、「クロスセル戦略」という、投資家にとってはある意味で意外性の少ない戦略に重点を置いているとも言えなくもない。しかし、これは着実な成長を目指す立場から打ち出されたものであろう。それだけに、予想は必達目標と見てよいだろう。

また、16年3月期はソフトバンクグループの通信事業4社の事業統合に伴う特需が期待できる。また、潤沢なキャッシュを活用してM&Aによる事業の拡大を図る可能性も引き続き十分あるという点も忘れてはなるまい。着実な成長期待に加え、業績が予想以上に上振れる要素があるという点でも注視したい銘柄と言えよう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)



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2015/07/06 16:19:45

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