3日の香港市場概況:ハンセン指数は下落、小高くスタートも本土株の下げ幅拡大などを嫌気
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3日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比218.21ポイント(0.83%)安の26064.11ポイントと3日ぶり反落し、本土企業株で構成されるH株指数が175.67ポイント(1.37%)安の12608.98ポイントと続落した。H株指数は約3カ月ぶりの安値水準を切り下げている。売買代金は1488億6800万香港ドル(2日は1508億4900万香港ドル)。
買い先行後に売られる流れ。米利上げの後ずれ期待などで小高くスタートしたものの、安く寄り付いた本土株が下げ幅を広げるなか、香港の各指数もマイナスに転じた。また、ギリシャで5日、欧州連合(EU)が求める財政緊縮策の是非を問う国民投票が実施されることも買い手控え要因となっている。指数は中盤から下げ幅を広げた。
ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が4.0%安、即席めん・飲料大手の康師傅HD(322/HK)と取引所を運営する香港交易所(香港証券取引所:388/HK)がそろって3.3%安と下げが目立った。
本土株安が逆風となる保険株、証券株も軒並み下落した。新華人寿保険(1336/HK)が5.3%安、中国太平洋保険(集団)(2601/HK)が4.1%安、海通証券(6837/HK)が5.4%安で引けた。
インフラ関連株も急落。電力設備メーカーのハルビン電気(1133/HK)が9.5%安、ゼネコンの中国中鉄(390/HK)が5.1%安、建機大手の中国龍工HD(3339/HK)が4.8%安と値を下げた。
【亜州IR】
<SY>
2015/07/03 18:25:46