概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は反落、ドイツの2月製造業受注が予想外に大きく落ち込んだこと等が影響
出所:http://www.fisco.co.jp/media.html
【ブラジル】ボベスパ指数 49053.62 +0.56%
5日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比273.63ポイント高(+0.56%)の49053.62で取引を終えた。48148.75から49629.43まで上昇した。
この日は欧米株安など外部環境が悪いなか、ブラジル最高裁判事が、「クーニャ下院議長はテメル副大統領を弾劾するための請求を分析するべき」と述べたもようで、ルセフ政権の退陣する時期が近づいたとの思惑(期待)がブラジル株の買いにつながったとの見方。
【ロシア】MICEX指数 1857.09 -0.51%
5日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は、前日比9.55ポイント安(-0.51%)の1857.09で取引を終了した。1861.39から1847.62まで下落した。
この日発表のドイツの2月製造業受注が予想外に大きく落ち込んだことで、景気減速懸念から欧州株が大幅安になり、米株も下落スタートしたこと。また、ブレント原油先物が一時37.27ドルまで下落し(前日終値37.69ドル)、それ以降も戻りが鈍い動きになったことが、ロシア株を圧迫した。
【インド】SENSEX指数 24883.59 -2.03%
5日のインドSENSEX指数は反落。前日比516.06ポイント安(-2.03%)の24883.59、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同155.60ポイント安(-2.01%)の7603.20で取引を終えた。
小動きで寄り付いた後は下げ幅をじりじりと拡大させた。弱い米経済指標などを受け、世界経済の先行きを懸念してリスク回避の姿勢が強まり、全面安の展開となった。また、欧州株安も終盤の売りを加速させた。
【中国本土】上海総合指数 3053.07 +1.45%
5日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比43.54ポイント高(+1.45%)の3053.07ポイントと4日続伸した。約3カ月ぶりの高値水準を回復。
業種別では、運輸関連株の上げが目立つ。原油安で燃油コストが低減するとの思惑が強まり、中海集装箱運輸(601866/SH)が9.4%高、中国国際航空(601111/SH)が3.5%高で引けた。株高がメリットとなる証券株や保険株も高い。インフラ関連株や発電や水道の公益株、自動車株、消費関連株なども値を上げた。
<CS>
2016/04/06 09:48:02