7日の米国市場ダイジェスト:ダウは93ドル高、ギリシャ新改革案の提出は8日に持ち越し
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■NY株式:ダウは93ドル高、ギリシャ新改革案の提出は8日に持ち越し
NYダウ ナスダック
終値 :17776.91 終値 :4997.46
前日比:+93.33 前日比:+5.52
始値 :17684.92 始値 :4993.76
高値 :17793.45 高値 :5002.00
安値 :17465.68 安値 :4902.21
7日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は93.33ドル高の17776.91、ナスダックは5.52ポイント高の4997.46で取引を終了した。本日のユーロ圏首脳会議開催前にギリシャが財政再建策の提出を明日に持ち越すことが明らかになり、債務問題への先行き不透明感から売りが先行。中国株の大幅下落や軟調な原油相場も嫌気された。しかし、その後は明日のギリシャと債権団との協議結果を見極めたいとの思惑から引けにかけて上昇に転じた。セクター別では、公益事業や家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で銀行や半導体・半導体製造装置が下落した。
原油価格の下落を受けて、デルタ航空(DAL)など航空各社が上昇。エネルギー会社のデューク・エナジー(DUK)は、配当金の引き上げが好感され、堅調推移。製薬のアラガン(AGN)は、同業メルク(MRK)が開発中の2つの片頭痛薬について、独占販売権を取得すると発表し買われた。一方で、半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)は4-6月期の売上高見通しを下方修正したことで急落。
明日は、FOMC議事録が公開される。国際通貨基金(IMF)がFOMCに対して利上げを16年まで先送りするべきだと進言する中、どれほどの関係者が年内の利上げを支持していたのかについて確認したい。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は122円56銭、ギリシャ救済策交渉に遅れ、リスク回避加速
7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、122円01銭へ下落後、122円65銭へ反発し、122円56銭で引けた。ツィプラス首相がギリシャ側提案の債権団への提示を遅らせたため、「速やかな合意が困難になる」との警戒感に、リスク回避の円買いが加速した。
ユーロ・ドルは、1.0916ドルから1.1052ドルへ上昇し、1.1009ドルで引けた。ギリシャ救済策協議への懸念にいったんユーロ売りが先行。その後、短期救済策での合意期待が浮上し、ユーロのショートカバーが強まった。ユーロ・円は、133円52銭から135円43銭へ上昇した。
ポンド・ドルは、1.5414ドルまで下落後、1.5487ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9515フランへ上昇後、0.9433フランへ反落した。
■NY原油:続落で52.33ドル、ギリシャ、中国、イラン絡みの需給思惑で売り
NY原油は続落(NYMEX原油8月限終値:52.33↓0.20)。52.71ドルから一時50.58ドルまで下落した。ギリシャのデフォルト、ユーロ離脱懸念が、引き続き原油の売り圧力になった。また、中国株式市場が再び下げ、先行き不安が払しょくできない状況も、需要後退思惑による売りにつながった。
一方、イラン核協議の最終合意への交渉は、10日までの延長が決定。マーケットでは、交渉が妥結すれば、イランが制裁解除にともない原油生産・輸出を拡大する、との見方から、世界的な供給過剰感が強まるとの懸念も根強い。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.71ドル -0.230ドル(-1.36%)
モルガン・スタンレー(MS) 38.62ドル -0.230ドル(-0.59%)
ゴールドマン・サックス(GS)208.21ドル +0.170ドル(+0.08%)
インテル(INTC) 29.90ドル -0.140ドル(-0.47%)
アップル(AAPL) 125.69ドル -0.310ドル(-0.25%)
グーグル(GOOG) 525.02ドル +2.160ドル(+0.41%)
フェイスブック(FB) 87.22ドル -0.330ドル(-0.38%)
キャタピラー(CAT) 83.99ドル +0.840ドル(+1.01%)
アルコア(AA) 11.07ドル +0.035ドル(+0.32%)
ウォルマート(WMT) 73.81ドル +1.280ドル(+1.76%)
スプリント(S) 4.30ドル -0.070ドル(-1.60%)
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2015/07/08 07:45:24